末子を使用した俳句

末子に関連した俳句の例をまとめました。

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末子を含む俳句例

梓弓末の末子の袴着や/福田井村

蓬餅一つ残りし末子かな/松浦力

野遊びの一番先の末子かな/上野泰

人老いて末子可愛し雛祭/正岡子規

四等を喜こぶ末子運動会/稲畑汀子

大試験地獄の底に末子かな/上野泰

末の子の又起きて来し夜長かな/泰

末の子の今の悲しみ金の死/上野泰

末の子も別にねだりて蚕かな/一茶

末の子の瓶に大蟻飼はれをり/上野泰

末の子の折目正しき御慶かな/上野泰

何故の末の子の下痢避暑の宿/上野泰

還暦の今も末つ子墓洗ふ/白石多重子

末の子の家に住ひて桃の花/長谷川櫂

末の子の宿浴衣著て顔小さし/上野泰

末つ子の嫁も末つ子桃の花/平松三平

末つ子の受験に励む太郎月/高澤良一

末つ子のまま年重ね墓洗ふ/岡田順子

末つ子の声の大きが卒園す/服部智子

末の子の入学式に参りけり/島田青峰

俳句例:21句目~

末の子に大いなるかな掛蒲團/上野泰

末の子や汐干の留守の雛遊/正岡子規

末の子の見上ぐる背丈卒業す/稲畑汀子

末の子をたよりに生きて魂祭/福田蓼汀

十八の末つ子の避暑見送りに/亀井糸游

初泣や末の子の頭をぶつけきぬ/小島健

末つ子の水撒き上手水打てり/高澤良一

末つ子の親となる日や桜桃/和田千恵子

投扇興末子さかしく笑ひ初む/大谷句仏

末子の一指繃帯緩く昼寝せる/北野民夫

栗飯や末子が継ぎし毛虫眉/小島千架子

梢に巣函幹に末子の牛乳函/中村草田男

末の子が匙なめて日を短くす/長谷川双

末の子が黴と言葉を使ふほど/中村汀女

妻許せ末子入学に落ち泣ける/河野静雲

末の子の子猫に何か諭しゐる/塗師康廣

老いの子の末の子の雛祭るなり/林原耒井

クリスマスギフトに末子鞍欲しと/上野泰

負け嫌ひなる末の子の独楽を打つ/上野泰

命毛ながし末子に与ふ吉書の筆/北野民夫

俳句例:41句目~

引き据えて末子にのます風邪薬/田島弘子

形代やひとりとなりし末子の名/橋本冬樹

末の子に眼のない父やとろろ汁/高岡いつ

末の子の泳げるつもり浮輪つけ/稲畑汀子

賀状そくばく末子に綾取せがまるる/民夫

末の子のよろこび上手草の花/つじ加代子

末の子の訝しむ瞳の寒なまこ/つじ加代子

末の子もめとり萩刈る手が淋し/田中英子

水車は慈父小鳥は末子来て遊ぶ/中村明子

末の子に一枚だけの賀状来る/永森ケイ子

末つ子に就職の目處日脚のぶ/下村ひろし

末子嫁き小春の母に白き猫/鍵和田ゆう子

末の子の凧引きずりて得意なり/羅蘇山人

夕焼にそまりやすさよ末の子は/今瀬剛一

末つ子の色足袋らしく脱がれあり/上野泰

末つ子の鳥籠にまで年を祝ぐ/中戸川朝人

末つ子を踊の輪へと押し出だす/山田弘子

取箸やちよろぎを添へて末の子も/大日向洋

霜の花いつもあなたの末子です/大木あまり

行きづりの初午末子へ加護祈る/中村草田男

俳句例:61句目~

たらの芽や放浪の血を末つ子に/大木あまり

末の子が来てうす日さす犬ふぐり/長谷川双

末子が食べし小鯛の裏を母夜食/中村草田男

我が歯一つ末子に示し露へ投ぐ/中村草田男

末の子のおたまじやくしを科学する/上野泰

蚕ざかりの末つ子だけが家にゐず/藤後左右

わが末子立つ冬麗のギリシヤの市場/飯島晴子

乗つ込みや末つ子が田を継ぐといふ/増田斗志

栗焼けば寝そびれあそぶ末子かな/水原秋桜子

僧にやりし末子座に無き関囲爐裏哉/石島雉子郎