冬の季語一覧

冬の季語を一覧にまとめました。

※後半に「冬の俳句」の例句を300句ほどまとめてあります。

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冬の季語:三冬(11月~1月)の時候

冬ざれ / 冬暖か / 盤渉調 / 冬の日 / 冬の朝 / 冬の暮 / 短日 / 冬の夜 / 冷し / 寒し / 冴ゆる / 冱つる / 三寒四温 /

三冬の天文

冬晴 / 冬旱 / 冬の空 / 冬の雲 / 冬の月 / 冬の星 / 冬北斗 / オリオン / 寒昴 / 天狼 / 冬凪 / 御講凪 / 冬の風 / 寒波 / 北風 / 空風 / 北颪 / 北しぶき / ならい / 乾風 / たま風 / べっとう / 虎落笛 / 鎌鼬 / 冬の雨 / / / / 露凝る / 雪催い / しずり / 冬の雷 / 鰤起し / 冬霞 / 冬の霧 / 冬の靄 / スモッグ / 冬の虹 / 冬夕焼 /

三冬の地理

冬の山 / 山眠る / 冬野 / 枯野 / 朽野 / 冬田 / 枯園 / 冬景色 / 水涸る / 冬の水 / 冬の泉 / 冬の川 / 冬の海 / 冬の波 / 寒潮 / 冬の浜 / 霜柱 / 狐火 /

三冬の生活

冬服 / 冬着 / 冬シャツ / セーター / ジャケツ / 外套 / コート / 二重回し / 被布 / 冬羽織 / 皮羽織 / 綿 / 綿入 / 負真綿 / 褞袍 / 夜着 / 蒲団 / 背蒲団 / / 紙衾 / 毛布 / 角巻 / 膝掛 / 胴着 / ちゃんちゃんこ / ねんねこ / 厚司 / 重ね着 / 着ぶくれ / 紙衣 / 毛衣 / 毛皮 / 股引 / もんぺ / 雪合羽 / 雪袴 / アノラック / 頭巾 / 綿帽子 / 冬帽子 / 防寒帽 / 頬被 / 耳袋 / マスク / 襟巻 / ショール / マフ / 手袋 / 足袋 / 雪沓 / 綱貫 / / 雪下駄 / 毛糸編む / 品漬 / 茎漬 / 酢茎 / 千枚漬 / 沢庵漬 / 納豆 / 味噌搗 / 生姜味噌 / 乾鮭 / 塩鮭 / 塩鰹 / 塩鰤 / 塩鱈 / 雲腸 / 海鼠腸 / 酢海鼠 / 甲羅煮 / 雑炊 / 蒸飯 / 蒸鮓 / 蕪鮓 / 藷粥 / 焼薯 / 蒸饅頭 / 今川焼 / 鯛焼 / 熱燗 / 鰭酒 / 玉子酒 / 生姜酒 / 霰酒 / 松葉酒 / 糟湯酒 / 寝酒 / ホットドリンクス / 葛湯 / 生姜湯 / 蕎麦湯 / 蕎麦掻 / 夜鷹蕎麦 / 鍋焼 / 釜揚饂飩 / 芹焼 / 蝋燭焼 / 貝焼 / 杉焼 / 河豚汁 / 葱鮪 / 狸汁 / 納豆汁 / 三平汁 / 濃餅汁 / 薩摩汁 / 葱汁 / 蕪汁 / 干菜汁 / 粕汁 / 巻繊汁 / 闇汁 / 塩汁鍋 / 紅葉鍋 / 鋤焼 / 桜鍋 / 牡丹鍋 / 鼈鍋 / 成吉思汗鍋 / 寄鍋 / ちり鍋 / 鮟鱇鍋 / 石狩鍋 / 鯨鍋 / じぶ / 薬喰 / おでん / 蕪蒸 / 風呂吹 / 湯豆腐 / 煮凝 / 冬籠 / 冬館 / 隙間風 / 風切鎌 / 寒燈 / 冬座敷 / 障子 / / 屏風 / 絨緞 / 暖炉 / ペチカ / 暖房 / ストーブ / 温突 / / 炭火 / 埋火 / 消炭 / 炭斗 / 炭俵 / 炭団 / 石炭 / 煉炭 / 炬燵 / / / 火鉢 / 火吹竹 / 助炭 / 手焙 / 足温め / 行火 / 湯婆 / 懐炉 / 温石 / 飯櫃入 / 冬扇 / 吸入器 / 湯気立 / 干菜湯 / / 冬耕 / フレーム / / 夜興引 / 熊突 / 猪狩 / 兎狩 / 狸罠 / 狐罠 / 鼬罠 / 鷹狩 / 鷹匠 / 網代 / 紫漬 / 竹瓮 / 捕鯨 / 鰤網 / 泥鰌掘る / 牡蠣剥く / 冬杣 / 炭竈 / 炭焼 / 枝打 / 池普請 / 藁仕事 / 紙漉 / 黄蜀葵搗く / 焚火 / 火の番 / 火事 / 消防車 / 火事見舞 / 牡蠣船 / 夜咄 / 根木打 / 綾取 / 縄飛 / 竹馬 / 押しくら饅頭 / 青写真 / サッカー / ラグビー / 湯ざめ / 風邪 / / / 水洟 / 息白し / 懐手 / 手足荒る / 寒影 / 日向ぼこ /

三冬の行事

冬安居 /

三冬の動物

冬眠 / / / 冬の鹿 / 羚羊 / / / / / むささび / / / / 寒猿 / 寒犬 / かじけ猫 / / / / 暖鳥 / 寒禽 / 寒苦鳥 / 寒雁 / 冬鷺 / 冬の鵙 / 冬の鶯 / 笹鳴 / 冬雲雀 / / 木菟 / 通し燕 / 鷦鷯 / 水鳥 / / 鴛鴦 / 千鳥 / 田鳧 / / 都鳥 / 冬鴎 / / 凍鶴 / 海雀 / / 海豚 / / 雷魚 / 竹麦魚 / 方頭魚 / / 旗魚 / / / 助宗鱈 / / / 甘鯛 / 金目鯛 / 舞鯛 / 金糸魚 / だぼ鱚 / ひめじ / 眼抜 / 鮟鱇 / 鍋破 / 寒鰡 / 杜父魚 / あら / 氷魚 / 氷下魚 / / 河豚 / 潤目鰯 / 通し鮎 / / 鱈場蟹 / ずわい蟹 / 海鼠 / 海松喰 / たいらぎ / 牡蠣 / 冬の蝶 / 冬の蛾 / 冬の蜂 / 冬の蠅 / 冬の虻 / ざざ虫 / 冬の蚊 / 冬の蚤 /

三冬の植物

室咲 / 冬木の桜 / 冬薔薇 / 冬牡丹 / 侘助 / 仙蓼 / 万両 / 枯山吹 / 枯芙蓉 / 南天の実 / 青木の実 / 蜜柑 / 九年母 / 仏手柑 / 椪柑 / / 朱欒 / 木守 / 冬林檎 / 晩三吉 / 木の葉 / 枯葉 / 落葉 / 朽葉 / 冬木 / 冬木立 / 寒林 / 名の木枯る / 枯木 / 枯柳 / 枯桑 / 枯茨 / 枯蔦 / 枯蔓 / 冬枯 / 霜枯 / 冬芽 / 深山樒 / 女貞の実 / 冬珊瑚 / 冬山椒 / 冬柏 / 冬蔦 / 冬苺 / 冬の苺 / 寒菊 / 冬菊 / カトレア / 枯菊 / 枯芭蕉 / 枯蓮 / 白菜 / 芽キャベツ / 花椰菜 / / 大根 / 山葵大根 / 人参 / / セロリ / ブロッコリ / 海老芋 / 冬草 / 名の草枯る / 草枯 / 枯蘆 / 枯萩 / 枯尾花 / 枯真菰 / 枯歯朶 / 枯芝 / 枯忍 / 枯葎 / 藪柑子 / 寒薄 / 寒菅 / 寒忍 / 龍の玉 / 滑子 / 寒茸 / 寒蘚 /

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冬の季語:初冬(11月ごろ)の時候

神無月 / 小春 / 水始めて氷る / 初冬 / 冬めく / 立冬 / 十一月 / 冬浅し /

初冬の天文

初時雨 / / 初霜 / 星の入東風 / 時雨 / 神渡し /

初冬の生活

風除 / 棕櫚剥ぐ / 蓮根掘る / 木の葉髪 / 蕎麦刈 / 後の更衣 / 口切 / 冬構 / 干菜 / 塗炉縁 / 目貼 / 馬下げる / 炉開 / 麦蒔 / 霜除 / 敷松葉 / 大根引 / 年貢納 / 牡丹焚火 / 蕪引 / 大根干す / 北窓塞ぐ / 切干 / 注連作 /

初冬の行事

白秋忌 / 東叡山開山忌 / 十日夜 / 恵比寿講 / 出雲大社新嘗祭 / 別時念仏 / 鞴祭 / 大師講 / 御火焚 / 一葉忌 / 宗鑑忌 / 神農祭 / 几董忌 / 新嘗祭 / 勤労感謝の日 / 炉炭を進る / 七五三 / 感謝祭 / 待降節 / 八一忌 / 孟冬の旬 / 納の庚申 / 芭蕉忌 / 亜浪忌 / 下元 / 智積院論義 / 聖ザビエルの日 / 杜氏来る / 維摩会 / 吉祥院八講 / 氷魚の使 / 勇忌 / 尻摘祭 / 達磨忌 / 明治神宮祭 / 神の旅 / 九州場所 / 興福寺法華会 / 亥の子 / 鎮魂祭 / 案山子揚 / 射場始 / 神迎え / 鉢叩 / 波郷忌 / 神在祭 / 厳島鎮座祭 / 十夜 / 東福寺開山忌 / 浪化忌 / 酉の市 / 嵐雪忌 / 山の神祭 / 栂尾虫供養 / 三島忌 /

初冬の動物

冬の虫 / 柳葉魚 / 冬の蝗 / 熊穴に入る / 蟷螂枯る / 落鱸 / 霜降かます / 綿虫 /

初冬の植物

山茶花 / 雪割茸 / 榎茸 / 冬紅葉 / 冬葵 / 帰り花 / 八手の花 / 紅葉散る / 石蕗の花 / 茶の花 / 落葉松散る / 山牛蒡 / 銀杏落葉 / 寒竹の子 / 寒葵 / 柊の花 / 朴落葉 / 麦の芽 / 紫甘藍 / 寒蘭 /

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冬の季語:仲冬(12月ごろ)の時候

冬至 / 小晦日 / 朔旦冬至 / 霜月 / 年の内 / 仲冬 / 年越 / 節季 / 大呂 / 年の夜 / 数え日 / 行く年 / 春待つ / 年の暮 / 十二月 / 大晦日 / 年惜しむ /

仲冬の天文

名残の空 / 初雪 /

仲冬の地理

初氷 /

仲冬の生活

衣配 / 年末賞与 / 斧仕舞 / 賀状書く / 藺植う / 年忘 / 歯朶刈 / 畳替 / 霰餅 / 古日記 / 掛乞 / 冬休 / 節料物 / 墓囲う / 雪吊 / 流黐 / 藪巻 / 餅配 / 年木樵 / 社会鍋 / 歳暮祝 / 節季候 / 御用納 / 車蔵う / 年用意 / えり簀編む / 門松立つ / 終相場 / 暦売 / 煤払 / 雪囲 / 年末闘争 / 注連飾る / 古暦 / 蒟蒻掘る / 餅搗 / 甘蔗刈 / 春着縫う / 日記買う /

仲冬の行事

松迎え / 花祭 / 年守る / 帯解 / クリスマス / 年越の祓 / 掃納 / 岡見 / 横光忌 / 暦の奏 / 天王寺道祖神祭 / 豊明節会 / 冬至粥 / 聖家族の日 / 羽子板市 / 箕祭 / 年の市 / 聖ヨハネの日 / 年取 / 松例祭 / 諸手船神事 / 年籠 / 顔見世 / 宗像祭 / 日蔭の蔓 / 寅彦忌 / 漱石忌 / 神楽 / 御正忌 / 一茶忌 / 竈祓 / 柚子湯 / 永観忌 / 千葉笑 / 小忌衣 / 空也忌 / 子祭 / 納の水天宮 / 飾売 / 鳴滝の大根焚 / 晦日蕎麦 / 終天神 / 一碧楼忌 / 事納 / 年の宿 / 年の火 / 後日の能 / 良弁忌 / 正月事始 / 秩父夜祭 / 貞德忌 / 義士会 / 終大師 / 里神楽 / 大神宮札配 / 遠山の霜月祭 / 世継榾 / 近松忌 / 五節の舞 / 髪置 / 納の金毘羅 / 春日若宮御祭 / 才蔵市 / 聖胎節 / 袴着 / 臘八会 / 年の湯 / 札納 / 夜神楽 / 除夜の鐘 / 石鼎忌 /

仲冬の動物

落鱚 / 霜月鰈 / 初鰤 / 初鱈 /

仲冬の植物

枇杷の花 / クリスマスローズ / ポインセチア / 甘蔗の花 / 寒独活 / 冬至芽 / 蝦蛄葉仙人掌 / 冬至梅 /

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冬の季語:晩冬(1月ごろ)の時候

大寒 / 晩冬 / 一月 / 春近し / 寒の内 / 厳寒 / 冬深し / しばれる / 私大 / 年内立春 / 小寒 / 寒土用 / 日脚伸ぶ / 鵲初めて巣くう / 鶏初めて交む / 寒の入 / 師走 / 節分 / 冬尽く /

晩冬の天文

吹雪 / 氷晶 / 樹氷 / 寒の雨 / 風花 / 霧氷 / 節東風 / 雨氷 / 八日吹き / / 雪起し / 雪女 / 雪時雨 / 雪しまき /

晩冬の地理

波の花 / 氷橋 / 氷壁 / 氷海 / 冬滝 / 御神渡 / 凍渡 / / 寒の水 / 氷柱 / 氷江 / 氷湖 /

晩冬の生活

雪踏 / 寒稽古 / 寒造 / 粥施行 / / 水餅 / 丸太曳 / 寒肥 / 寒天造る / / 悴む / 雪眼鏡 / 寒搗 / スキー / 霜焼 / 雪掻 / 雪像 / 凍豆腐造る / 蒟蒻氷らす / 雪丸げ / 採氷 / 探梅 / アイスホッケー / 避寒 / 寒見舞 / 寒声 / 雪投げ / 吹雪倒れ / 雪達磨 / スノーチェーン / ラッセル車 / 融雪溝 / 寒復習 / 寒晒 / 寒中水泳 / 寒糊 / スケート / 雪下し / 八目鰻取る / 凍傷 / リュージュ / 寒釣 / 氷餅造る / 砕氷船 / 寒餅 / 寒取 / すが洩り / 寒灸 / 消雪パイプ / 雪見舞 / 雪兎 / 雪竿 / 寒厨 / 雪見 / ボブスレー / 雁木 / 雪眼 / 寒卵 / 凍死 / 寒乗 / 新海苔 / 寒施行 / 寒紅 / 雪焼 / 葛晒し / 雪上車 / 寒弾 /

晩冬の行事

草城忌 / 大原雑魚寝 / 蕪村忌 / 仏名会 / 久女忌 / 乙子の朔日 / 柊挿す / 追儺 / 厄落 / 鬼餅 / 厄払 / 厄塚 / 和布刈神事 / 大徳寺開山忌 / 豆撒 / 寒念仏 / 几圭忌 / 妙心寺開山忌 / 乙字忌 / 聖燭祭 / 公現の日 / 年越詣 / 荷前の使 / 五条天神参 / 雪山 / 寒参 / 斎宮絵馬 / 黒川能 / 春日万燈籠 / 御髪上 / 碧梧桐忌 / どやどや祭 / 世田谷ぼろ市 / 王子の狐日 / 寒垢離 /

晩冬の動物

八目鰻 / 寒鴉 / 寒雀 / 寒鮒 / 寒鯛 / たご蛙 / 白鳥 / 寒鰤 / 寒鯉 / 雪鳥 / 寒蜆 / 寒鮠 / 寒烏賊 /

晩冬の植物

葉牡丹 / 水仙 / 寒木瓜 / 臘梅 / 寒芹 / 冬菫 / 黒海苔 / 冬蕨 / 早梅 / 寒梅 / 雪折 / 寒海苔 / 冬桜 / 冬萌 / 寒椿 / 冬の季語:次


「冬」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「冬」について

【表記】冬

【読み方】ふゆ

【ローマ字読み】fuyu

子季語・関連季語・傍題・類語など

・三冬(さんとう:santo)

・九冬(きゅうとう:kyuto)

・玄冬(げんとう:gento)

・玄帝(げんてい:gentei)

・玄冥(げんめい:gemmei)

・冬帝(とうてい:totei)

・黒帝(こくてい:kokutei)

・冬将軍(ふゆしょうぐん:fuyushogun)

・厳冬(げんとう:gento_)

季節による分類

・「ふ」で始まる冬の季語

・「冬の時候」を表す季語

・「三冬」に分類される季語

月ごとの分類

11月の季語

12月の季語

1月の季語

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冬を含む俳句例

住吉や下火に冬を忘草/曲言

柵を出し緬羊に冬青き草/蓼汀

冬青き苜蓿の上や舟眠る/林翔

冬庭や月もいとなる虫の吟/芭蕉

湯豆腐で鴫立沢にも一冬/三千風

恋人に近づく冬の象の鼻/皆吉司

一冬の榻を移すや下萌ゆる/風生

玄冬の海に百の目啼鴎/高澤良一

寄生木に冬を残して帰り花/菊童

沼跳ねて鯉一望の冬を見し/原裕

囀の地を這ふしらべ冬の旅/原裕

三冬の雪折かぶる勅使門/前田普羅

み佛に美しきかな冬の塵/細見綾子

冬を避けえねば傘連判旋る/竹中宏

岩襖出て冬帝の寵に遇ふ/木村蕪城

一坊の冬を燈して石鼎忌/大森理恵

口中は何色烏冬を連れ/河野多希女

白麹冬を昼寝の母怖ろし/成田千空

曠野来る冬将軍も耳赤し/中島月笠

玄冬の微かに照れる厠神/攝津幸彦

俳句例:21句目~

冬帝に黒靴下の猫火照る/攝津幸彦

玄冬の波に唇ささくれて/高澤良一

農の三和土一冬の飢象なす/齋藤玄

玄冬の鷹鉄片のごときかな/齋藤玄

玄冬や好んで鋲となる男/栗林千津

土佐の冬青き地球を垣間見し/原裕

青々と冬を根岸の一つ松/正岡子規

冬青き苔の小庭や藪柑子/巌谷小波

母危篤一冬一の雪積むに/高井北杜

冬青き樫に雨降る親鸞忌/秋光泉児

駅の鏡明るし冬の旅うつす/桂信子

烟りしてのどけき冬よ山の家/樗堂

冬と春近づき離れ箴の音/中村路子

山国は山を砦に冬を待つ/鷹羽狩行

一冬の寒さ凌ぎし借頭巾/高浜虚子

この冬を枕抱へて峠越ゆ/柿本多映

虹ぐせや仰ぎ俯向き冬の旅/岸田稚

冬旅や足あたたむる馬の首/大津-

冬の旅星月菩提樹左手に/夏石番矢

薄墨の冬よ笑窪の子を連れて/原裕

俳句例:41句目~

深息し自ら冬を近づけぬ/村越化石

冬の旅あるいは草の名を訊ね/原裕

オペラ果つ冬将軍の息の中/加藤耕子

咳きて痰落す冬青き松の群/岩田昌寿

時雨去る冬の大円鏡智かな/平井照敏

いたづらに石のみ立てり冬の庭/蝶夢

三冬の一冬のこり山尖る/米澤吾亦紅

冬庭や伐り来し竹を五六本/松藤夏山

冬窓に小虫静かや一ところ/高濱年尾

妻も子も何か音持ち冬の庭/加藤秋邨

木賊より冬をひらける湖の景/森澄雄

海鳴りは冬を呼ぶ音蜑の町/松本泰志

北壁に迫り来るもの冬将軍/鷹羽狩行

印肉を箆もて均す玄冬なり/内藤吐天

石くれが翁の冬を哭すべく/松瀬青々

窮鳥の冬燕の数冬を越す/百合山羽公

濤を引き連ねて冬将軍来たる/檜紀代

玄冬の何せむとする拳なる/毛塚静枝

玄冬の地蛸粗塩すり込まれ/高澤良一

玄冬の日食巨き喪のごとし/栗生純夫

俳句例:61句目~

金屏に旅して冬を籠る夜ぞ/加舎白雄

青空にして玄冬の鷹ひとつ/小林益枝

非常口小さすぎると冬将軍/丸山佳子

青々と山吹冬を越さんとす/前田普羅

冬を病む父の白髪の太きかな/杉本寛

飾りたる夏と冬との陣羽織/京極杞陽

冬を耐ゆ象は全身皺にして/多賀庫彦

冬帝と太陽と一天にあり/粟津松彩子

冬帝の欠伸催しさうな日々/高澤良一

冬帝の黒き太陽ジャズの夜/吉原文音

冬を待つ山の南の小村かな/伊藤天籟

早池峯に冬帝斧を振ひけり/佐藤映二

冬すでに暮色の中の杉丸太/関戸靖子

低き鼻冬化粧して人いきれ/橋本夢道

一冬の囮鵜瞼縫はれけり/岡野風痕子

一冬を氷りし湖の蜆かな/東洋城千句

三冬の一冬のこり山尖る/米澤吾亦紅

中年や独語おどろく冬の坂/西東三鬼

天にみち白雲冬をとざしけり/原石鼎

何か書けば何か失ふ冬机/長谷川秋子

俳句例:81句目~

冬の坂支ふるものもなく下る/岸田稚

冬の夜や迷路のごとき門司の坂/白虹

梅鉢の門に日は盡く冬の坂/古舘曹人

山川に冬を経て鱒逝く春ぞ/安井浩司

一冬を氷りし湖の蜆かな/東洋城千句

山毛欅林の奥薄明に冬を待つ/中拓夫

冬の旅君へ言葉の手榴弾/夜基津吐虫

冬の旅孟宗竹の青に沿ひ/猪俣千代子

冬の旅汽車の煙の海辺の町/細見綾子

人の世の残りの冬を雨の中/三好達治

冬の旅濁流一つ手繰りおり/斎藤一湖

百品の旅の仕舞ひや冬の月/斯波園女

磯畑に聖鐘ひびく冬の旅/古賀まり子

いつ枯れむ島の芭蕉は冬青き/及川貞

性根据え大椨冬を迎へけり/高澤良一

一枝が剌す冬青き空修学院/館岡沙緻

我庵は冬を構へず山河在り/石井露月

手賀沼の一ト冬過ぎぬ芦の角/瀧井孝作

一歩外に踏み出し対す冬将軍/高澤良一

三冬のホ句もつづりて狩日記/飯田蛇笏