秋蒔に関連した俳句の例をまとめました。
秋蒔を含む俳句例
秋蒔の土に日の暈月の暈/神尾久美子
秋蒔の種を揃へて雨を待つ/神谷み鶴
芥子蒔くや風に乾きし洗髪/杉田久女
秋蒔にひねもす薄日奥吉野/大峯あきら
罌粟蒔かむ恋物語読み終へて/山根真矢
罌粟蒔きし砂月光にかわくなり/飴山實
芥子の種蒔く山中の薬舗かな/富永眉月
秋蒔きの土にやさしく月さしぬ/菅原鬨也
秋蒔に古鐘の銘の晴れつづく/大峯あきら
秋蒔や神島いつも目にありて/大峯あきら
雁木ふかく暗き秋蒔種もの屋/篠田悌二郎
みづうみの夕映明り紫雲英蒔く/栗田秀畝
一望の扇状地欲し罌粟蒔かむ/正木ゆう子
加州罌粟蒔く敗戦の日の近し/殿村莵絲子
嫁ぎ去る娘や濡土に芥子を蒔く/松村蒼石
屋上で罌粟を蒔き扶養家族なし/池田澄子
紫雲英蒔くときの花咲爺めく/覚正たけし
買ひ過ぎし秋蒔の種子羅須地人/菊地乙猪子
月光に画家の遺せし芥子を蒔く/中戸川朝人
深々と眼をいたわりて芥子を蒔く/二村典子
俳句例:21句目～
ひかり撒くごと父祖の田に紫雲英蒔く/塘柊風
風の吹くまゝに紫雲英を蒔きにけり/小松水花
秋蒔きの種子とてかくもこまかなる/能村登四郎
峡の田にひとりとなりて紫雲英蒔く/森戸山茶花
死なば入る大地に罌粟を蒔きにけり/野見山朱鳥
