人肌に関連した俳句の例をまとめました。
人肌を含む俳句例
人肌の光あつまり遅桜/原裕
炎日に人肌粘し光る滝/原裕
人肌の匂うがごとし帰り花/間石
化野の人肌ほどの秋日差/高澤良一
羅に人肌見えて尊とけれ/前田普羅
雪洞の人肌いろに夜の櫻/高澤良一
人肌といふはむづかし温め酒/瀧春一
人肌にまだなじまざる薄衣/鷹羽/弓
人肌の匂ふ日暮れや近松忌/中村苑子
人肌の温ま湯をもてお身拭/浜端順子
人肌や薄羽蜉蝣触れゆきし/柿本多映
料峭の掌に人肌の哺乳瓶/矢島三栄代
苗床に人肌ほどの温みあり/遠藤八重
鉾町の雨に人肌熱うして/波多野爽波
頬白や人肌ほどに池ひかる/雨宮抱星
黄華鬘や人肌さます沢の風/青木重行
万灯の人肌いろの灯が見え来/高澤良一
人肌のごと小春日が墓を抱く/中山純子
人肌のつめたくいとし秋の帽/飯田蛇笏
人肌の色に日暮れて冬至かな/廣瀬町子
俳句例:21句目～
冬うらら羅漢温もる人肌ほど/羽部洞然
手に取りて人肌となる龍の玉/澤本三乗
春雨に濡れれば人肌近くなり/神山姫余
般若心経掲げ人肌の出湯の秋/福田蓼汀
遠雷やまだ人肌のものを吊る/対馬康子
人肌を知りてくろぐろ雪うさぎ/櫂未知子
草を取る人肌ほどの土に触れ/長瀬理々子
通夜の燗人肌とふはすさまじき/西川織子
人肌をむすぶめねぢのかをるなり/攝津幸彦
