溝浚へに関連した俳句の例をまとめました。
溝浚へを含む俳句例
村中の溝繋がりて溝浚へ/湯川雅
溝浚ふ人間どちに鳥騒ぎ/中西舗土
初霜の石を崩して堰普請/及川仙石
溝浚ふ脛頼りなき男かな/山田弘子
溝浚へ汚して古き御幸道/桂樟蹊子
久々の顔の揃ひて溝浚へ/花房敏子
裏門を出入り表の溝浚へ/高濱虚子
雇はれて芝大門の溝浚へ/依光陽子
溝浚へ以後の流音悔も終れ/香西照雄
八方の空たれこめぬ溝浚へ/岩田昌寿
口挟む鳥を頭上に溝浚ふ/中戸川朝人
手を休め遍路を通す溝浚/白澤よし子
手応へは泥亀なりし溝浚へ/岩瀬良子
母と子の生活の幅の溝浚ふ/菖蒲あや
沢蟹の流れて来たる溝浚ひ/茨木和生
溝浚へ山家の水が走り出す/上西啓三
老人の智恵尊しや溝浚へ/田川飛旅子
背なの子の首の落ちさう溝浚/辻桃子
顔そむけ出づる内儀や溝浚/高浜虚子
溝浚へ終って白き海芋生く/百合山羽公
俳句例:21句目～
ほろびにし螢がにほふ溝浚へ/福永耕二
溝浚へ了へて夕空近うしぬ/山田ひろむ
溝浚へして隣人となりにけり/中村正幸
溝浚ふところを登り蝉丸社/波多野爽波
溝浚へ加勢の雨となりにけり/稲畑汀子
溝浚ふ恋亡びしは死なすべし/小林康治
溝浚へ見かけぬ顔の交りをり/河本遊子
邪魔となるほどの人数溝浚へ/吉永匙人
溝浚へして相似たる家並かな/高浜虚子
ステンレスの鍬光らせて溝浚へ/楢原清子
夫当てにしてはをられず溝浚ふ/山田弘子
朝虹の間に溝浚へはかどれり/冨田みのる
朝靄の溝浚へとはなつかしや/八木林之助
溝浚ひなども手伝ひ住みつきぬ/福田蓼汀
溝浚へして泥くさき夜となりし/浦山柳亭
物言わぬ夫婦となりし溝浚へ/石田由美子
溝浚ふ家並の影を濃くすべく/加倉井秋を
溝浚ひし泥に棒さす意味もなく/加倉井秋を
野良犬のすぐに狎れたる溝浚へ/房川喜三男
溝浚ひはじめての水ほとばしる/能村登四郎
俳句例:41句目～
溝浚へ済みし流れの速きこと/片倉/志津恵
溝浚ひしあとに棒挿す意味もなく/加倉井秋を
あめつちの息吹きそめたり溝浚え/三輪田育夫
オリムピック選手がきまりし溝浚ふ/加倉井秋を
