夏休みを使用した俳句

夏休みに関連した俳句の例をまとめました。

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夏休みを含む俳句例

草茫々髭茫々や夏休/水原春郎

主なき机の海の夏休み/高澤良一

草なかの家鴨の卵夏休/長谷川櫂

眼帯に沖の船浮く夏休/杉野一博

夏休み終る長女と磯歩く/上野泰

裏山の奥に裏山夏休み/齋藤愼爾

絵日記に残りし頁夏休/稲畑汀子

夏休みペット病院満員に/塙きく

草ざしに渓二三尾夏休暇/飯田蛇笏

杉山に杉の雨降る夏休み/伊藤通明

図書館は学生の城夏休/冨士谷清也

石鹸玉犬に吹きゐる夏休み/林周作

旅終へてよりB面の夏休/黛まどか

家に居る標札のわれ夏休/三橋敏雄

学校の階段怖い夏休み/太宰真依子

楡にくくられし腕白夏休/依田明倫

改札に実習生立つ夏休み/田中照子

夏休み黒き兎が逃げにけり/小島健

湖青く夏期休暇村艇放つ/大津希水

かなしみの我ら兄弟夏休/波多野爽波

俳句例:21句目~

夏休近づいてくる暦あり/石井とし夫

ナフタリン痩せ夏休み半ば過ぐ/林薫

教室に天という字の夏休み/対馬康子

大学生髪油にほはす夏休み/山口誓子

人間を見ている駱駝夏休み/森田智子

空気銃買つて貰ふや夏休み/籾山柑子

入れ替り十日程とる夏休み/高澤良一

夏休みありき人生論読みき/橋本風車

縁先に桐の木のある夏休み/岡本高明

夏休みなかば杉山檜山寂び/友岡子郷

夏休み少年雲の帆を揚げる/松田秀一

白玉を掬へば果つる夏休み/川崎展宏

用頼むときに吾子居り夏休/依田秋葭

瓶ふつて虫をころがす夏休み/桂信子

夏休森の野鳥をききわけて/大島民郎

蜂の巣を叩き落して夏休み/関森勝夫

下宿屋の西日の部屋や夏休み/高浜虚子

他所の子もまとめて叱り夏休/白根純子

夏休みも半ばの雨となりにけり/安住敦

夏休み三島文学本買ひ足す/恩田代美子

俳句例:41句目~

夏休み来るへんの文字いくつ/藤岡筑邨

夏休み近づく朝の子らの歌/金尾梅の門

大きな木大きな木蔭夏休み/宇多喜代子

家のそばに鉛筆ころげ夏休み/橋本鶏二

夏休み丸字で埋まる伝言板/田中こずゑ

月遅れの夏休みとり鮎食べに/鈴木栄子

狐の嫁入り囃し立て夏休み/東浦津也子

猿の手が檻から伸びて夏休み/鈴木伸一

眉にほふ子と机をひとつ夏休/皆吉爽雨

穀象が御櫃いつぱい夏休み/佐々木六戈

蜂さされが治れば終る夏休み/細見綾子

カレー粉と蝉の匂いの夏休み/伊丹公子

バイブルのほかの二三書夏休/木村蕪城

迷ひ来し仔猫のなつき夏休/刈谷次郎丸

忍の字の読み方知らず夏休み/加藤静江

黒板にわが文字のこす夏休み/福永耕二

暑中休暇の雀来てをり朝の庭/清水基吉

峡の子の栗鼠を飼ひつつ夏休み/加藤楸邨

夏休み終る夜のさざめき妻と子/喜谷六花

夏休み犬のことばがわかりきぬ/平井照敏

俳句例:61句目~

留守番のバナナよく減る夏休み/二村典子

夏休み果つよ音痴のハーモニカ/中谷朔風

小相撲が子等に胸貸す夏休み/長屋せい子

夏休み来る樹間より始業ベル/小島千架子

子を叱ることにも疲れ夏休み/成嶋いはほ

夏休みころころと子の尻こぶた/辻田克巳

コリンと音し卵生まるる夏休み/岡崎万寿

ふるさとの無い夏休み静かなり/亀山幽石

きささげの青にはじまる夏休み/川崎展宏

暗がりに黐の木のある夏休み/藤田あけ烏

忙しさを楽しむ母や夏休み/阿部みどり女

母に習うことの多かり夏休み/鈴木六林男

無聊げのトーテムポール夏休み/由山滋子

四国三郎暑中休暇の子をあつめ/鹿島四潮

旅終へて暑中休暇の子とまどゐ/高濱年尾

白樺に濃き日や暑中休暇果つ/星野麥丘人

風の漣ポプラに暑中休暇来る/柴田白葉女

夏期休暇果つ子きりりと髪結ぶ/橋本夏子

夏期休暇風土記に照らし社寺巡り/関水華

夏休み最後の絵日記書き上げる/大河原佑子

俳句例:81句目~

今日から夏休み主婦とその話する/喜谷六花

夏休みの日課帳母が見る父が見る/喜谷六花

子の部屋は飼ふもの多し夏休み/酒井みゆき

夏休み終わるを知らぬマンホール/二村典子

怠惰な足は犬になめさせ夏休み/鈴木六林男

暑中休暇誰に合せてとるでもなし/鈴木栄子

夏期休暇はじまる黒き汽車に触れ/工藤梓行

駅前をぶらぶら歩く夏休み/カコタミミズク

静かなるハイデルベルク夏休暇/山内/年日子