迷路を使用した俳句

迷路に関連した俳句の例をまとめました。

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迷路を含む俳句例

臍の裏迷路羊腸秋の暮/高橋睦郎

曲折は一見迷路蜷の道/香西照雄

屈折は一見迷路蜷の道/香西照雄

境内に露店の迷路初大師/岡良子

青薄城の迷路を疑はず/赤尾恵以

凩や海の深きの迷路まで/対馬康子

迷路めく階段冬の夜の新居/皆吉司

金沢に残る迷路や花木槿/向井清子

八月の大病院の迷路かな/中込誠子

迷路よとと見る芒も築地内/下村槐太

右折して迷路左折は赤蜻蛉/杉原信子

教室に迷路をつくる文化祭/落合水尾

向日葵畑迷路に己が齢捨つ/茂木杏花

中世の鎖を垂らす迷路の奥/伊丹公子

遠神楽に干大根の夜の迷路/伊丹公子

体内の迷路も夏か水いそぐ/高柳重信

冬の夜や迷路のごとき門司の坂/白虹

甘き香やぶだう畑の迷路行く/渡辺/操

朝顔播く地上に迷路創らむと/齋藤愼爾

どの家も山茶花盛んなる迷路/大関靖博

俳句例:21句目~

梅林の道は多岐にて迷路なす/塩川雄三

胡桃充ち迷路の如き肉蔵す/田川飛旅子

葉牡丹の渦の迷路にいざなはる/滝川艶

二の丸の迷路めくなり菊人形/澤田緑生

蛇すでに土中の迷路ひるの雪/宇佐美目

読初めの大江健三郎迷路なり/沖/和子

螢来てともす手相の迷路かな/寺山修司

境内に迷路をなして酉の市/砂長かほる

描きゐる自分の迷路みづすまし/曹星国

ひまはりの迷路孤独は鋭利なもの/今井豊

ぼんたんを抱え地下街迷路なり/遠藤郁子

石壁の裾から祖母呼ぶ迷路の町/伊丹公子

菜の花の中の迷路を抜けて来し/鈴木豊子

春寒に入れり迷路に又入れり/相生垣瓜人

軍艦の迷路鏡に兵の背後がある/伊丹公子

迷路にも似て簷つづく佛桑華/望月たかし

迷路めくデパート売り場秋暑し/松本節子

向日葵の迷路どこまで波の音/小野恵美子

ミステリーの密室迷路胡桃割る/小池/昭

パソコンの画面に迷路ほととぎす/山本京子

俳句例:41句目~

ファミコンのゲームの迷路雪降れり/石寒太

春陽と銅鑼港の迷路の隅まで充ち/伊丹公子

蝉しぐれ迷路に迷路入り組みて/津沢マサ子

半分のキャベツに迷路ありにけり/竹内愛子

毛皮敷く句作ただちに迷路の上/赤松けい子

十二月の火です迷路の果てで揺れ/伊丹公子

マーガレツトの繊細/迷路宮かな/阿部完市

鮟鱇の口巨大迷路のはじまりとも/白石司子

麦は穂に迷路を日輪すすみつつ/河原枇杷男

まくなぎや迷路は深くなるばかり/佐藤美恵子

ためらはず迷路へ入る女まめ桜/鍵和田ゆう子

合成樹脂の迷路に入りしダダイスト/山本敏倖

路地をゆくこころの迷路夕焼けて/津沢マサ子

コスモス迷路/呪縛解かれた男の背/川村泰子

はじまりし三十路の迷路木の実降る/上田五千石

マリファナふうの匂い迷路を風抜ける/伊丹公子

地下迷路梅雨瞑しとはおろかなこと/稲垣きくの

迷路ばかりのメロンの肌を恐れけり/北見さとる

迷路より抜けて九月の蝉しぐれ/しらいししずみ