入院を使用した俳句

入院に関連した俳句の例をまとめました。

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入院を含む俳句例

大学物療科へ入院/長谷川かな女

籠枕もちて気軽に入院す/梶尾黙

松の蕊千萬こぞり入院す/石田波郷

東京の朝焼け入院一日目/高澤良一

入院も外泊の裡花見どき/高澤良一

入院の四角な窓を鳥渡る/高浜年尾

六月や袋に頒つ入院費/石田あき子

入院を少し延して土用灸/金盛素秋

逃げ癖の入院の子の兜虫/三木蛙郷

遠花火鬱と入院第一夜/石田あき子

昼寝よりはじむ入院一日目/茨木和生

寒禽に庭あけわたし入院す/朝倉和江

妻黙しわが入院の浴衣縫ふ/伊東宏晃

冬麗の女医を信じて入院す/中島豊三

一通り聞きて入院梅雨海鼠/高澤良一

入院の段取りに先づ雛納め/品川鈴子

入院の母訪ふ道を恵方とす/館岡沙緻

入院す春泥を踰えそを見遣り/斎藤玄

千日紅貰ひ入院長引かず/稲畑広太郎

入院の覚悟たやすし蚊柱に/朝倉和江

俳句例:21句目~

入院のその日のままや古暦/飯村周子

入院の一夜明けたり蜆売/石田あき子

入院の夜を初雪のふりつゝむ/今村青

入院の妹の窓えんとつ棲む/寺田京子

入院の子に配らるる雑煮餅/吉田鈴子

入院待つ日々夜濯ぎを怠らず/中野弘

茄子漬の一塩濃くし入院す/高橋洋子

身一つの入院迎ふ野分中/古賀まり子

入院の日を重ねつゝ日脚伸ぶ/高浜年尾

入院の行李ひとつや梅雨の蝶/山田文男

入院も飽き飽きしたり火取虫/高濱年尾

夫いまも入院ぐらし水中花/石田あき子

己が手に雛を納めて入院す/八牧美喜子

死のための入院ならず冬銀河/五嶋白羊

一荷つくりて秋天のもと入院す/石原透

胸まで暗き冬の夕焼夫入院/加藤知世子

万愚節おろそかならず入院す/相馬遷子

今日白露その露も見ず入院す/浜屋刈舎

入院に倦めば避寒と思し召せ/大島民郎

入院のさらりと決まり水羊羹/宮川和巳

俳句例:41句目~

雪もよひ余病たちまち入院に/朝倉和江

黄葉す紅葉す斯く入院す/竹下しづの女

まぬかれし夫の入院桃を剥く/石田あき子

にはとりも蝶もあと追ふ入院日/影島智子

入院の記憶まじまじ寒の木瓜/長谷川秋子

水仙花いくたび入院することよ/石田波郷

入院の師のかむばせに春の日矢/青木重行

耳掻きをもつて入院走り梅雨/山田ひろむ

入院日決まりし父の菊を挿す/矢口由起枝

入院の夜は旅に似て虫しぐれ/谷口ふさ子

入院の春光にゐてものいはず/柴田白葉女

冷蔵庫みんな入院してしまふ/鈴木きみえ

入院す霜のわが家を飽かず見て/相馬遷子

遺書書くや入院前夜しぐれつゝ/相馬遷子

入院や木椅子にすがる蝉の殻/石田あき子

日向ぼこのやうな入院してゐたる/中山幸枝

ついに入院わが四十の酷暑かな/石橋辰之助

いくたびの入院の荷よ羽蟻の夜/石田あき子

入院を秘めてゐたはずばら届く/豊田いし子

エイプリルフールに非ず入院す/荒川あつし

俳句例:61句目~

急性腎炎のため慶応病院へ入院す/田川飛旅子

たんぽぽに水ぶちまけ入院始まりぬ/寺田京子