眇を使用した俳句

眇に関連した俳句の例をまとめました。

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眇を含む俳句例

網棚に写楽眇の福袋/村井郁子

角巻深く眇女の島根性/岸田稚

厠より眇してゐる落穂かな/爽波

夜となれば神秘の眇灯る壁/篠原

微々の秋眇々の秋立ちにけり/瓜人

森番の眇がぬるる雛の旬/宮坂静生

猿山の猿の眇や浅き春/大竹多可志

眇して競馬新聞読んでをり/上野泰

紅梅を眇でにらみ昇殿す/筑紫磐井

草市の地割してゐる眇かな/中火臣

ゆく春や人の眇われをみる/飯田蛇笏

法華寺の空とぶ蛇の眇かな/安井浩司

狩の宿眇の老が帳場守る/白石よしを

入海の鴎いずれも眇目にて/宇多喜代子

月をみる眇もちたる樵夫かな/飯田蛇笏

眇なる醫師わびしき頭巾かな/蕪村遺稿

膝にくる恋猫にして眇かな/大木あまり

野老掘われに眇を向けにけり/大石悦子

この仔猫すこし眇に生れけり/加藤三七子