常（とこ）しえに関連した俳句の例をまとめました。
常（とこ）しえを含む俳句例
とこしへの微笑二つ春の霜/鈴木鷹夫
とこしへの黒本尊や煤払/川名句一歩
牛に乗る老子とこしへ粥柱/長谷川櫂
箸置の陶はとこしへ百千鳥/堀米秋良
とこしへに地球はありや寒星座/桂信子
とこしへに東山あり大石忌/五十嵐播水
とこしえに天心をゆく夜汽車かな/須藤徹
とこしへにいろは歌あり空海忌/兼田英太
とこしへの秋の遍路となり給ふ/田部谷紫
火産霊の神とこしへや秋の山/赤星水竹居
虎鶫夜はとこしへに更くるのみ/伊藤虚舟
とこしへに数を捨てゆく手毬うた/八田木枯
とこしへに海はさびしや若布干す/橋本鶏二
とこしへに雪の精ともうつゝなる/桑田青虎
とこしへの病躯なれども青き踏む/川端茅舎
大盞木ふふめり死後の生とこしへ/塚本邦雄
秋澄むや湯釜の濁りとこしへに/水原秋櫻子
とこしへにうみはさびしや若布干す/橋本鶏二
とこしへに面はさみしと菊に彫る/野見山朱鳥
とこしへにあたまやさしく流るる子たち/三橋敏雄
俳句例:21句目～
とこしへのこのひとときのわがまへの花/栗林一石路
まなこ閉づればとこしへに立つ一本のさあをき竹の内に雪降る/永井陽子
