一つ火に関連した俳句の例をまとめました。
一つ火を含む俳句例
一つ火の息災なりし小豆粥/原裕
まひあがりたる一つ火は恋蛍/原裕
一つ火の宙に座れる寒さかな/原裕
上人と一つ火桶に初句会/原田浜人
諦めも処世の一つ火取虫/伊東白楊
一つ火の一会と思ふ小豆粥/北澤瑞史
一つ火の僧座尼座の燿へる/山西雅子
一つ火を待つ梟と息合はせ/北村仁子
一つ火の念佛までの残る虫/中戸川朝人
一つ火の用意のともし丈揃ふ/西村和子
一つ火や捧ぐる燭に顔泛べ/中戸川朝人
一つ火や満堂の闇まだ醒めず/鈴木貞雄
一つ火を待つ百畳の冷え膝に/鈴木貞雄
蝙蝠に一つ火くらし羅生門/芥川龍之介
一つ火の再びの火の冴ゆるかな/西村和子
一つ火の無明の刻のしじまかな/西村和子
一つ火の照らす父母なき膝頭/岩淵喜代子
一つ火をあつかふ袖に火色溜め/西村和子
満堂の闇のゆらぎて一つ火生る/鈴木貞雄
狐鳴き風呂の一つ火そそのかす/坂巻純子
俳句例:21句目～
一ツ火に白道濡れむばかりなり/高澤良一
一つ火の果ててまたたく海の星/原田しずえ
重ね着て一つ火の粥すすりけり/石鍋みさ代
一つ火のしめしたる香の通りをり/中戸川朝人
