色褪せに関連した俳句の例をまとめました。
色褪せを含む俳句例
色褪せし我が青春の白絣/田中義孝
魂の色褪せゆくを若葉光/勝村茂美
夜を凍てゝ薄色褪せず櫻餅/渡邊水巴
色褪せし一人住まひの秋簾/伊藤和子
色褪せし旗を掲げて氷菓売/目黒智郎
金褪せず色褪せにけり古雛/大橋敦子
雫して勿忘草の色褪せず/佐藤きみこ
鰤起し杉山檜山色褪せぬ/阿波野青畝
初富士のばら色褪せてお元日/角川照子
百日紅百日咲きて色褪せず/國持せつ子
色褪せし朱の橋に雪残りけり/島崎章子
茎立つや紅殻格子の色褪せて/杉村正子
逢魔時色褪せし薔薇に雨灑ぐ/内藤吐天
雛納め雛のあられも色褪せて/高浜虚子
つはぶきの花も色褪せ十二月/長谷川久子
わが好む色褪せやすき土用干/渡邊千枝子
ビニール製団扇の朝顔色褪せず/高澤良一
柿の花落ちぬたちまち色褪せて/松村/恒
色褪せし衣ばかりやリラの花/石田あき子
色褪せて来し紫陽花も句作りも/小出秋光
俳句例:21句目～
木瓜の色褪せよ褪せよと雨の降る/高浜虚子
目じるしの糸の色褪せ種を採る/西池ちえ子
色褪せてむしろ魅かるる野紺菊/米尾/芳子
意に満たずして紫陽花も色褪せき/千代田葛彦
春雨やジヨツトの壁画色褪せたり/高村光太郎
