ねこ背に関連した俳句の例をまとめました。
ねこ背を含む俳句例
行年の日を負ひ歩む猫背われ/占
春泥や猫背教師の大鞄/久保木信也
梅擬ねこ背の母が傍にいる/森春子
猫背より力を絞り苗運ぶ/津田清子
雪虫や猫背の多き文学部/宮坂静生
リラ冷や猫背を写す大鏡/榛谷三枝子
冬立ちて十日猫背の鵙雀/橋本多佳子
埋み火に猫背あらはれ玉ひけり/蕪村
大仏の少うし猫背冬日和/伊藤トキノ
大仏は猫背におはす冬霞/大橋越央子
太陽の塔の猫背の冬ざるる/山田弘子
冬耕や父の猫背を兄が継ぎ/佐津のぼる
十六夜や少し猫背に見舞夫/鍵和田釉子
物思ふときは猫背や蘆の花/木村日出夫
豆を撒く父の猫背を夢に見て/太田鴻村
貝焼の火を吹く老の猫背かな/藤井紫影
ばうばうの枯木連なり猫背の町/高澤良一
地芝居の猫背かくせぬお軽かな/渥美奈雄
師の碑けふ少し猫背に遠雪嶺/平井さち子
忘れ花わがマドンナも猫背かな/小原樗才
俳句例:21句目～
葡萄棚出てもしばらく猫背なる/橋爪鶴麿
降誕祭息子に猫背を突つかれし/池田澄子
霧に噎せ猫背でおはす咳の神/櫛原希伊子
雪積むや恋しくて猫背ひどくなりぬ/池田澄子
喫いかけの火を消して靴屋又猫背になる/橋本夢道
早乙女やひとりは見ゆる猫背中/召波「春泥発句集」
