画家を使用した俳句

画家に関連した俳句の例をまとめました。

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画家を含む俳句例

日本を去りし画家あり鰯雲/森田峠

老画家とゐて正月の網干場/中拓夫

鷹好む画家の眼に鷹を見し/後藤典雄

蛇を煮る父にして画家西行忌/皆吉司

画家の犬咳して青き朴の蔭/右城暮石

春隣巴里に戻る画家と会ふ/平井照敏

檀の実画家の鉛筆やはらかし/小川軽舟

秋雨や赤鬚の画家キャフェごもり/林翔

画家らつどい介むさぼり夏終る/三谷昭

パリ西日意中の画家はみな故人/皆吉司

画家去りて白樺のこる秋深し/大島民郎

並び立つ画家の家族に秋の風/高澤晶子

画家太郎死す太陽より雪が降り/岡崎光

盲画家のやうに大陸をくぐれ鱶/竹中宏

冬薔薇や詩人の夫画家の妻/近藤ひかる

秋麗やアイビー青き画家の墓/関森勝夫

老画家とゆく落日の氷湖の辺/野澤節子

若き画家雪の但馬の景をほめ/京極杞陽

蝉しぐれ画家彫刻家対ひ住み/岡田和子

散華して画家一本の杭になる/大木雪浪

俳句例:21句目~

ささげ畑あり山荘に住める画家/勝俣泰享

冬に逝く夕焼ばかり描きし画家/鈴木鷹夫

冬空をいま青く塗る画家羨し/中村草田男

四五本の枯木を配し画家住める/小林春水

短夜やそぎ落とされし画家の耳/対馬康子

秋の海町の画家来て塗りつぶす/森田透石

画家兄弟死後も睦まじ秋のバラ/関森勝夫

画家たらんおもひ雪山前にして/高澤良一

巴里祭モデルと画家の夫婦老い/中村伸郎

画家居りぬオリーブ園の日盛りに/森田峠

首長く描き春愁に耐へし画家/荻原都美子

ばらの芽や画家なにがしと記す門/浅野右橘

アマリリス描く老画家の師はマチス/皆吉司

大いなる枯野に堪へて画家ゐたり/大野林火

父の忌をひとりで思う樹下の画家/和田悟朗

朱をさらに薔薇に加へて若き画家/鈴木鷹夫

月光に画家の遺せし芥子を蒔く/中戸川朝人

画家の眼となりて枯木に対しけり/竹内碧城

向日葵がすきで狂ひて死にし画家/高浜虚子

蝉の森多角に画家の朱なるかな/河野多希女

俳句例:41句目~

ローランサンよき画家なりき初暦/水原秋櫻子

多分画家の血の赤すこし絵の隅に/北川正吐志

蕪村忌や画談となれば画家あらぬ/安斎桜カイ子