俳句例:101句目～
下駄ぬいでふんでも見たり春の草/正岡子規
なぐりても萌えたつ世話や春の草/水田正秀
牛啼けば山羊も啼くなり春の草/大峯あきら
赤児日光浴さわぎさわぎて春の草/寺田京子
春草に土器はしづかな色持てる/吐合すみえ
春草に野はまろし白き道を載せ/池内友次郎
春草の織部を措きて志野をいふ/相生垣瓜人
春草や耳に手あてゝ楽を聞く/長谷川零餘子
春草やたづなゆるめば駒は食む/長谷川素逝
つむもをしつまぬもをしや春の草/正岡子規
おふた子のさしづにつむや春の草/正岡子規
伸びるまでそつとしておく春の草/嶋田すみれ
春草を蹴ってジャンボ機テイクオフ/高澤良一
山羊たちしあとの春草起きつづく/田邊香代子
山ハ野ハしらすたゝあしもとの春の草/正岡子規
山ハ水ハしらすたゝあしもとの春の草/正岡子規
戯るゝ牛の尾細し春の草/こさふえ/秋元洒汀、市岡傳太編
いろいろの名もまぎらはし春の草/膳所-珍碩/元禄百人一句
