俳句例:101句目～
初護摩の火を僧の手のわしづかみ/井沢正江
護摩焚いて孔雀呪法の明けやすし/筑紫磐井
初護摩の火の粉滅法とどまらず/殿村莵絲子
護摩の火を揺るがす太鼓初不動/長屋秋蝉洞
初護摩の法鼓五臓をゆさぶれり/斎藤智恵雄
初護摩のほむらに気合い読経僧/澁沢美代子
初護摩に羽黒の法螺のとどろけり/玉澤幹郎
鶏が音は遥かにみだれ日の出護摩/高下容太
ねむごろに護摩木けづれる老の秋/小原菁々子
護摩太鼓えり挿す湖へひびきけり/石田野武男
護摩の火の天をこがして無月なり/中川志げ子
護摩焚くや北風鳴り渡る那智部落/小川原嘘帥
送水会の護摩の火の粉の雪と逢ふ/中戸川朝人
送水会護摩の火の粉の瀬にみだれ/神谷遊亀栄
逆の峰山毛欅の護摩木の燃えのこり/高木良多
護摩の炎のさゆらぎもなき大暑かな/川澄祐勝
護摩堂のつらら彼の世の光もつ/鍵和田ゆう子
