長子を使用した俳句

長子に関連した俳句の例をまとめました。

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長子を含む俳句例

猫拾ひ来て長子立つ露時雨/原裕

長子我長子ともなひ墓詣/福田蓼汀

七月や長子の髭の少し生え/石寒太

俳諧に霰飛び散り長子得し/齋藤玄

長子修学旅行より戻りて/高澤良一

葩餅長子の嫁となる人や/大石悦子

秋の昼筧へあゆむ長子あり/上村占

母恋の長子長身帰省せり/脇本星浪

長子たる責重き眉汗光る/唐橋秀子

長子得し胸に冬黒潮の紺/大岳水一路

鳥雲に長子家発つ日の近し/桑田青虎

茎漬の石は長子の手を借りて/林民子

燕の巣長子その母を酷使せり/安住敦

貝割菜家を離れし長子次子/小林恒子

雲雀野や長子の脛の長き立つ/瀧春一

魂棚や風の集まる長子の座/戸恒東人

人日や長子に頒つ居を得たり/巌谷小波

十二月八日や長子のみぞ知る/川崎慶子

君もまた長子の愁ひ蚯蚓鳴く/藤田湘子

夏雲の崩れしままに長子逝く/細谷定行

俳句例:21句目~

春寒く長子ゐぬ日のはや五日/田中英子

暖冬や長子歩ませ次子を抱き/近藤一鴻

柏餅やはらかきかな長子欲し/勝亦年男

根深汁長子やさしく頼りなく/大平芳江

永き日や長子自立の荷を括る/目羅忠雄

長子生れ耳の中まで光る騒音/市原正直

茄子の花長子必ずしも継がず/高崎武義

藪入りのごと来て帰る長子なり/中川岩

藷穴の大きく長子還り来る/大江かずこ

謝罪する役目の長子刈田道/佐藤紀生子

長子われ母と祀りて歳の神/山口梅太郎

雪の椿目旅住み長子帰る日ぞ/米田一穂

お彼岸の見られ疲れの幼長子/池田澄子

われに声似て成人の日の長子/大熊輝一

春蝉や長子もつとも先を歩む/成瀬櫻桃子

冴え返る長子を抱ける兵の遺影/島村久枝

おぼろ夜や紺を長子の色となし/石川雷児

いぬふぐり一つの墓に長子次子/蛯名晶子

あつさりと家去る長子蝌蚪に足/辻美奈子

長子来てそそくさ帰る既望かな/小松初枝

俳句例:41句目~

次郎柿長子来るまで取って置く/片山依子

降る雪に長子羽摶つごと来るよ/巌谷小波

雪の富士妻恋坂に長子待たせ/相原左義長

硬く巻く長子の傘や花八ツ手/大木あまり

長子守る炉火高々と置きにけむ/石川桂郎

長子かえらず水の暗きに桃うかぶ/寺山修司

長子とは泳ぐ手をふることもなく/田中裕明

槐の花序みあげるいつの日も長子/伊丹公子

長子歿し百日を経たり夏たけなは/内藤吐天

行秋や長子なれども家嗣がず/長谷川零餘子

槐の花序みあげるいつの日も長子/伊丹公子

長子次子稚くて逝けり浮いて来い/能村登四郎