草千里に関連した俳句の例をまとめました。
草千里を含む俳句例
虫出しの雷奔る草千里/野中春艸
春愁を深めし雨の草千里/上村占
薫風に草のさざなみ草千里/山口速
牧牛に澄む水溜り草千里/大津希水
草千里果てまで行かず鬼薊/長田等
竜胆や牛放たるる草千里/仲山秋岳
草千里より凩の湧くならむ/中田剛
夏雲や草千里とは夢千里/岸原清行
若駒に朝日溢るる草千里/野原春醪
風の草千里熱波の砂千里/岡田日郎
夜長宿宴席の名も草千里/高澤良一
草千里一二三と霧湧いて/高澤良一
かげろうて草千里浜空眠る/石原八束
薫風の脈打つて来る草千里/西村博子
雲は春の草千里浜楽降らせ/石原八束
一匹のばつたもたゝず草千里/米本沙
雲海や大うねりして草千里/菅原素子
噴煙の見え草千里雪降れり/大熊輝一
風光り雲また光り草千里/門松阿里子
冬山の神たづね継ぎ草千里/巌谷小波
俳句例:21句目～
紺碧の空に帰燕や草千里/佐々木筆子
若駒の点となりゆく草千里/川原博美
草千里白靴の子を放ちやる/福永耕二
草千里まだ番号の無き仔牛/品川鈴子
草千里下萌えにはや牛放つ/里川水章
草千里光りとどめて囀りぬ/太田蘆青
霜消えの水光日覚む草千里/石原八束
草千里末黒に朝の雨そそぐ/竹下流彩
草千里浜の凍光鳴りいだす/石原八束
草千里而して霧千里なる/正木ゆう子
草千里雪の別れの匂ひ立つ/小出秋光
草千里馬の糞より地虫出づ/井手嘯月
草千里馬の背を吹く神渡し/登坂章一
りんだうや牧鐘ひびく草千里/宮原双馨
一望の枯れといふべし草千里/吉田美和
草千里千里総枯はじまるか/鈴木真砂女
草千里浜のうす眼の水冴えて/石原八束
末枯の馬の眼に逢ふ草千里/加藤安希子
草千里野火あげ天へ傾けり/橋本多佳子
草千里浜のかげろふ馬を染め/石原八束
俳句例:41句目～
草千里いま風千里枯るるのみ/小野希北
草千里霧氷千里となりゐたり/谷川章子
馬上なる天の深さよ草千里/加藤知世子
秋晴れの阿蘇を浮かせて草千里/多賀照子
草千里馬追ひ立てて白雨来る/岩永はるみ
火口より草千里見る千里の枯れ/石原八束
野焼あとの霜濡れけむる草千里/石原八束
野焼あとはだれにさびし草千里/石原八束
霧込めののっぺらぼうぞ草千里/高澤良一
風吹いてかげろふきえぬ草千里/石原八束
馬の目に雪降るのみの草千里/岡部六弥太
かげろふて人馬揺れゆく草千里/吉田佐和子
夕菅も星もひらきて草千里/坂本宮尾「木馬の螺子」
夏霧のとほりしあとの草千里/松本康男「鶴俳句選集」
