宵々に関連した俳句の例をまとめました。
宵々を含む俳句例
宵宵の雨に音なし杜若/蕪村
宵々に見べりもするか炭俵/一茶
宵々の二合のきめや今年酒/抱琴
宵々の砧もうとし初しぐれ/我則
たたらふむ火の宵々や冬木立/篠原
宵々の花火になれて音をのみ/虚子
宵宵や雌鯨吼ゆる沖の雲/会津八一
初秋の尚宵々を出ありきぬ/石井露月
宵々に雪ふむ旅も半ばなり/臼田亞浪
宵々に馬追虫馬頭観世音/阿波野青畝
宵々の雨に秋来る歩みかな/大谷句佛
宵々や簾にかぎる稲の波/金尾梅の門
行く春や宵々毎の宵惑ひ/相生垣瓜人
宵々に月が明るくなる吾が家/太田鴻村
宵々の窓ほのあかし山焼く火/夏目漱石
晩稲刈り急ぐ宵々の星あまた/山名菅村
この丘に宵々のはやて春を待つ/内田百間
宵々に来馴れて親し青葉木菟/大場白水郎
宵々にふくろふ鳴けば應ふらし林の中のわが犬のこゑ/扇畑忠雄
