季語/蘭(らん)を使った俳句

「蘭」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「蘭」について

【表記】蘭

【読み方】らん

【ローマ字読み】ran

子季語・関連季語・傍題・類語など

・秋蘭(しゅうらん:shuran)

・蘭の秋(らんのあき:rannoaki)

・蘭の花(らんのはな:rannohana)

・蘭の香(らんのか:rannoka)

季節による分類

・「ら」で始まる秋の季語

・「秋の植物」を表す季語

・「仲秋」に分類される季語

月ごとの分類

9月の季語

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蘭を含む俳句例

蘭の香や蝶の翅に薫物す/芭蕉

食櫃に匂ひも移せ蘭の花/伽孝

椽側にさし入月や蘭の花/涼莵

いづゝから日本風ぞ蘭の花/一茶

蘭の香や角ふりもどす蝸牛/桃隣

大いなる蘭の鉢あり応接間/虚子

蘭の香に老も若きも寐覚哉/白雄

蘭の花暮色の冷えにゐて匂ふ/虎雄

秀づると見えし紫蘭の花/後藤夜半

蘭の香や浮世に遠き謦も鳴る/月渓

紫の淡しと言はず蘭の花/後藤夜半

遺言を守る十年や蘭の花/前川素泉

竃舌蘭の花刈るなかれ御墓守/篠原

五年物十年物や蘭の鉢/保田白帆子

唐人の巻物見るや蘭の鉢/寺田寅彦

蘭の香やここはどこの冬の雨/澁谷道

蘭の香にはなひ待つらん星の妻/其角

乱るゝは風の当字や蘭の花/横井也有

蘭の香に遊ぶ日はなし菊の花/千代尼

蘭の香やかけかへて見る床の軸/荷風

俳句例:21句目~

蘭の香や異国のやうな三日の月/一茶

蘭の香や聖教帖を習はんか/夏目漱石

蘭の香や菊より暗きほとりより/蕪村

蘭の香も閑を破るに似たりけり/青蘿

蘭の香や雑穀積たる船の底/高井几董

蘭の香や君がとめ奇楠に若も又/炭太祇

つと入や蘭の香にみつ一座敷/松瀬青々

のうれんにおく蘭の香のこもり哉/青々

蘭の香やくらき所に亭主ゐる/松瀬青々

幼な子が鼻よせて嗅ぐ蘭の花/細見綾子

蘭の香の父晩年の部屋に憑く/野澤節子

蘭の花の風に祀りて吉備津彦/宮津昭彦

蘭の香は薄雪の月の匂ひかな/松岡青蘿

蘭の花師の恵来を謝して酌む/高田蝶衣

蘭の花幽かに揺れて人に見す/西東三鬼

蘭の香や女詩うたふ詩は東坡/正岡子規

茶殻染めの腰衣干しぬ蘭の花/吉田冬葉

蘭の香や糸なき琴のしらべより/松岡青蘿

室咲きの栄光といふ蘭の花/渕野/なぎさ

既望は葉がくれに見る蘭の香ぞ/松岡青蘿

俳句例:41句目~

蘭の花はみだら晩学稚気多く/小野蒙古風

蘭の香はほしいままなるものならず/綾子

蘭の香やたふとい方とご不浄に/筑紫磐井

見舞はれて蘭の香にふと涙かな/毛塚静枝

われをにくむ人に贈らむ蘭の花/会津八一

雨ばかりなれば蘭の香人につく/細見綾子

蘭の香や暖爐焚かざるきのふ今日/及川貞

われ等みな名もなき山の蘭の花/会津八一

南十字星またたき蘭の花睡る/成瀬桜桃子

蘭の香や窓には冬のいわし雲/水原秋櫻子

蘭の鉢に南天の実のこぼれたる/寺田寅彦

むせび泣くあまりに高き蘭の香に/渡辺恭子

蘭の香や眉じり細くひきをはる/鷲谷七菜子

けざやかに秋蘭花のおびたゞし/高橋淡路女

蘭の花にかはらぬ水の水さびかな/子規句集

蘭の香や派手を承知のアロハ買ふ/城/太郎

蘭の香や詩を読みて又た夜を寐ず/荻原井泉水

蘭の香の言葉のはしにただよへり/米澤吾亦紅

蘭の香やむかし洋間と呼びし部屋/片山由美子

抱きおこされて妻のぬくもり蘭の花/折笠美秋

俳句例:61句目~

イブの夜も暮れて蘭の花抱けば人待つこころ微熱持ち初む/又江啓恵

秋の季語
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