季語/木下闇(このしたやみ/こしたやみ)を使った俳句

「木下闇」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「木下闇」について

【表記】木下闇

【読み方】このしたやみ/こしたやみ

【ローマ字読み】konoshitayami

子季語・関連季語・傍題・類語など

・下闇(したやみ:shitayami)

・青葉闇(あおばやみ:aobayami)

・木の晩(このくれ:konokure)

・木暮(こぐれ:kogure)

・木の暗隠り(このくれがくり:konokuregakuri)

・木の暗茂(このくれしげ:konokureshige)

・木暮る(こぐる:koguru)

・木暗し(こぐらし:kogurashi)

季節による分類

・「こ」で始まる夏の季語

・「夏の植物」を表す季語

・「三夏」に分類される季語

月ごとの分類

5月の季語

6月の季語

7月の季語

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木下闇を含む俳句例

竹馬や軒の下闇五月雨/調幸子

茶室いま下闇雫軒しづく/青邨

木下闇木喰仏の高笑ひ/志城柏

蟇年々同じ下闇に/本田あふひ

一塊の石を墓とす木下闇/王城

青葉闇父の幻そこに冷ゆ/森澄雄

船酔の鏡覗きぬ木下闇/宮武寒々

線香の折るる音あり木下闇/蝶夢

兜虫戦ふ幹や木下闇/東洋城千句

木下闇蕗の葉ずれの音す也/裸馬

下闇を鹿と頒ちて商へり/檜紀代

市神の狛犬に角木下闇/田中英子

狛犬の金歯赫々木下闇/河野静雲

下闇の密度極まる桃熟す/渋谷道

下闇や朽舟水に還りつつ/不破博

牛の頬鋭かりけり青葉闇/原田喬

下闇や目睫に在る煙草の火/草城

就中く茨の匂や木下闇/会津八一

浄土宗総本山の木下闇/木内彰志

下闇抜け遽かに若し狐舎守は/林翔

俳句例:21句目~

北方の輪郭確と木下闇/稲畑廣太郎

木下闇玄関杏いろに灯す/黒田杏子

一山を下闇として立石寺/岡安仁義

木下闇水琴窟の音幽か/西島美代子

垂天の杉を降り来し木下闇/斎藤玄

禍つ氷の下闇に游ぐ見ゆ/山口誓子

石仏の幽魂あそぶ木下闇/西本一都

病妻がくらさ愉しむ木下闇/斎藤玄

少女来て少年さらふ木下闇/小島健

木下闇出て流水の声となる/滝佳杖

木下闇大きな声の女かな/角田竹冷

木下闇大寺闇の近江かな/大屋達治

木下闇抜け人間の闇の中/平井照敏

下闇に並びて仰ぐ磨崖仏/奈良鹿郎

幹に苔つく方が北木下闇/高橋笛美

駅出でて北鎌倉の木下闇/千原草之

歳月や蜜の香のせる木下闇/岸田稚

須磨寺や吹かぬ笛きく木下闇/芭蕉

物凄き平家の墓や木下闇/子規句集

遠く過ぎきての臆病木下闇/斎藤玄

俳句例:41句目~

裏山は下闇深し土着漁夫/成田千空

猫の塚お伝の塚や木下闇/子規句集

下闇を登りて月の高台寺/野村泊月

我を見て嘶く馬や木下闇/高浜虚子

崖に沿う下闇こそは円覚寺/加藤楸邨

手向山春日へ出づる木下闇/松瀬青々

木下闇丈草墓とありにけり/浜田柑児

赤人の墓と伝へて下闇に/千賀富太郎

木下闇大勢づれで通りけり/野村泊月

木下闇大池へ出る路といふ/佐藤紅緑

木下闇木下明りも熊野道/後藤比奈夫

木下闇登りつめたる南谷/瀧澤伊代次

木下闇結界のごと陽を拒む/石田吸月

一鞭の日の走り来し木下闇/岡田貞峰

橋の下闇し河骨の花ともる/山口青邨

母さびし若木下闇作りそめ/香西照雄

水音の落ち込んでゆく木下闇/つる女

湯の宿は沢音ばかり木下闇/高橋光江

下闇に居りわすれてや飛ぶ蛍/千代尼

男女入れ依然暗黒木下闇/橋本多佳子

俳句例:61句目~

下闇に黙せる如く門しまり/浜中柑児

石語り来るまで坐る木下闇/手島靖一

砂漠にも木下闇あり葡萄棚/品川鈴子

下闇の一つが間道離農多し/香西照雄

霧は家族の匂ひ峠の木下闇/広嶋爽生

青葉闇私語し誰何し皆胸中/石塚友二

下闇や地虫ながらの蝉の声/服部嵐雪

髪黒くなりしか椎の下闇に/手塚美佐

下闇や揚羽の蝶の二つの眼/松尾静子

下闇や文字も見わかず夜泣石/秋櫻子

下闇や牛尻向け居通られず/野村喜舟

黒土色の下闇悔に立脚せよ/香西照雄

下闇や蛇を彫りたる蛇の塚/子規句集

匂ひ立つ女身の秘仏青葉闇/桑原淑亘

呼の塔と応の堂宇と青葉闇/藤田湘子

回峯の行者跳びゆく木下闇/岩井寛枝

尉と言ひ姥と言ふ石木下闇/高島筍雄

山気吸ふ室生の深き木下闇/稲畑汀子

木下闇赤毛のアンの匂いかな/瀬間陽子

お隣へのしかかりたる木下闇/如月真菜

俳句例:81句目~

木下闇くぐる黒人が乗る電車/対馬康子

ほろ~と蝶こぼれ来る木下闇/富安風生

ものの音木下闇まで来て消ゆる/比奈夫

やはらかき土に躓く木下闇/片柳百合子

ハブ採の来てゐる酒屋青葉闇/橋本榮治

石走る水を見せけり木下闇/八木林之介

埋められし靴紐なびく木下闇/二村典子

三井寺の鐘を聞かせよ木下闇/山崎房子

小鏡をとりおとしてや木下闇/石橋秀野

下闇にぽかと明るき穴ありぬ/勝又一透

絵馬堂の絵馬の薄れし木下闇/上田俊二

何やらの花の香のある木下闇/奥田七橋

興りしも亡びしもみな木下闇/竹中弘明

人の居て葛の葉ゆれぬ木下闇/前田普羅

蔓引けばぐらりと動く木下闇/長山あや

虚子像に利かぬ眼鏡も木下闇/石川桂郎

下闇を水の繞ぐれる匂ひかな/佐野良太

下闇や真葛這ひ咲く一と葎/田中田士英

下闇を出で来る馬の続きけり/中山稲青

木下闇輪廻とまはる後生車/文挟夫佐恵

夏の季語
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