世の中を使用した俳句

世の中に関連した俳句の例をまとめました。

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世の中を含む俳句例

世の中を美しと見し簾かな/泰

世の中や革足袋を縫猟が妻/星布

世の中や月にむら雲鰒に毒/闌更

世の中は稲刈る頃か草の庵/芭蕉

世の中を悟らずもがな蟇/正岡子規

世の中のほつといふ時はつ霞/元夢

世の中よ鶴は放さぬ人心/正岡子規

世の中や毬打の箔の人ごころ/鼠花

世の中は花に振袖松に鳶/正岡子規

世の中の朝飯前や蓮清し/正岡子規

世の中は三日見ぬ間に桜かな/蓼太

世の中や桜が咲て笑ひ声/正岡子規

北吹いて世の中遠し耳袋/内藤鳴雪

世の中は牡丹の花に牛の角/正岡子規

世の中は鶺鴒の尾のひまもなし/凡兆

虻忙し世の中忙し葱坊主/山内年日子

世の中やあかぬ別れは星にさへ/一茶

世の中よ蝶々とまれかくもあれ/宗因

世の中を悟つて枯れる薄哉/正岡子規

世の中の夢は夢見る胡蝶哉/正岡子規

俳句例:21句目~

世の中の炬燵の中という処/池田澄子

世の中の秋か行くそよ都人/正岡子規

世の中を知らずかしこし小鰺売/其角

世の中は桜が咲いて笑ひ声/正岡子規

世の中を恨みつくして土の霜/正岡子規

世の中の重荷おろして昼寝哉/正岡子規

世の中も淋しくなりぬ三の酉/正岡子規

世の中を知らねば人の雪見哉/正岡子規

世の中は木兎の耳のなくも哉/正岡子規

世の中を笑ふてくらす彼岸哉/正岡子規

世の中を厭ひもはてぬ紙衣哉/正岡子規

世の中にやどるものなし散木のは/杉風

世の中を紙衣一つの輕さかな/正岡子規

世の中に忘らるゝ頃大蛾去る/前田普羅

世の中を赤うばかすや唐辛子/正岡子規

世の中の誠を不二に時雨けり/正岡子規

世の中やひとり花咲く百日紅/正岡子規

世の中を遠目に見るや笠の内/正岡子規

世の中のよくも悪くも糸瓜垂る/桂信子

世の中を下ににらみて揚雲雀/正岡子規

俳句例:41句目~

世の中につれぬ案山子の弓矢哉/正岡子規

世の中をかしこくくらす海鼠哉/正岡子規

世の中がどう変ろうと一位の実/丸山佳子

世の中が腫れぼったくて夜盗蟲/寺井禾青

世の中の世の中見せる芝居かな/正岡子規

世の中はいそがしさうに日永哉/正岡子規

世の中に婆がこれほど大根焚/橋本文比古

世の中に馴れぬごまめの形かな/正岡子規

世の中のいくさに逃げて桃の花/正岡子規

世の中を遊びごころや氷柱折る/高浜虚子

世の中のひつそりとなる寒さ哉/正岡子規

世の中のことみな忘れ日向ぼこ/川口咲子

初笑ひ世の中をかしなことばかり/桂信子

世の中の裏側に浮寝鳥が浮く/加倉井秋を

世の中は箱に入れたり傀儡師/芥川龍之介

世の中をすてずことしも花の春/正岡子規

世の中やこんな事して年の行く/正岡子規

小窓より見る世の中は枯葉のみ/後藤恒子

世の中を如何に契りし一つ葉ぞ/正岡子規

世の中や出ずともの蛇穴を出る/正岡子規

俳句例:61句目~

世の中をほどほどに見て端居かな/桂信子

世の中や寐て居てさへ年は行く/正岡子規

ころがりて住む世の中や田の田螺/正岡子規

世の中にすめばこそあれけさの春/正岡子規

世の中にをのこをみなのゐて月夜/藤村克明

世の中の人や案山子の出來不出來/正岡子規

世の中ようれぬ西瓜のひとかゝへ/正岡子規

世の中を置いてけぼりの日向ぼこ/新明紫明

世の中をまひまひ丸うまはりけり/正岡子規

世の中よすそかゝぐれば蚋のくふ/正岡子規

世の中にあつてよきもの金魚の日/星野麥丘人

世の中はしぐるゝに君も痩せつらん/正岡子規

世の中や金も欲しいが一度大聲で笑いたい/橋本夢道

唸つて世の中が素通りする風に農民の顔/栗林一石路

うそだらけの世の中にふきのとうが出ている/木村緑平

新聞にはないほんとうの世の中が知りたいのです/栗林一石路