山畑を使用した俳句

山畑に関連した俳句の例をまとめました。

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山畑を含む俳句例

鶯や山畑拓く朝仕事/石井露月

山畑の耕し浅き桜かな/小川軽舟

山畑や青みのこして冬構へ/去来

山畑や物種栽る五月晴/正岡子規

秋立てり山畑の葱一畝も/小澤實

山畑に麻の花澄む颱風季/有働亨

山畑も三成陣址小豆干す/神蔵器

山畑を耕す木ぐつ修道女/佐藤一村

山畑麦が青くなる一本松/尾崎放哉

春あさき人の会釈や山畑/飯田蛇笏

秋の日や萱に道ある山畑/尾崎迷堂

冬搆ふや庭より道し山畑/尾崎迷堂

花煙草ここらも法の山畑/柴原保佳

茎立や髪のふくらむ山畑/伊藤二瀬

山畑は父の生甲斐瓜の花/古川幸市

豆柿や石ばかりなる山畑/福田蓼汀

雨雲や山畑は暗き蜜柑花/内田百間

山畑や岸這ひ下る芋の蔓/会津八一

山畑に吉野人帰し花終る/亀井糸游

稲妻や刻み上げたる山畑/会津八一

俳句例:21句目~

山畑や明日を信じて鍬始/中川康子

山畑や煙りのうへのそばの花/蕪村

山畑や真昼のころの郭公/正岡子規

山畑や蒜植うる微雨の中/斎藤雨意

山畑や雲より落る桐一葉/松瀬青々

山畑や麦蒔く人の小わきざし/大魯

山畑に庵結ぶや棕梠の花/大須賀乙字

山畑の粟の稔りの早きかな/高浜虚子

山畑の芋ほるあとに伏す猪かな/其角

人ひとり櫻ひともと山畑に/相馬遷子

山畑の落葉をひろひ寒見舞/宇佐美目

山畑の鋤かるる前の花なづな/石渡旬

雪を待つのみ山畑の無一物/津田清子

鳥の巣が木にも土にも山畑/松瀬青々

山畑は笠に雲おく案山子哉/正岡子規

山畑や老婆ひとりの鍬の音/寺内吉六

山畑に青み残して冬がまへ/向井去来

山畑や雪に打ち込む鍬始/高橋淡路女

山畑に打ちし蜥蜴に立つ男/原コウ子

山畑に月すさまじくなりにけり/石鼎

俳句例:41句目~

山畑に杉菜波打つ御師部落/菅原文子

山畑や雲より落つる舞雲雀/正岡子規

山畑を劃れる径や秋彼岸/八木林之介

山畑を来て燈籠を流しけり/西田栄子

山畑や猪の足跡を打ち返す/正岡子規

山畑や白髪太郎が電線に/水木なまこ

掘り返す山畑かたし蕨長け/水上/勇

山畑に頬朱くして雉子走る/飯村周子

山畑に屈みて胸を暗うせり/竹本健司

旧正の歩危の山畑人を見ず/野中木立

明け易き山畑道の水車小屋/石原舟月

山畑のでこぼこ径や杉の花/福川悠子

照る雲に葡萄山畑五月来ぬ/飯田蛇笏

秋晴の山畑今日は人の居り/斎藤空華

山畑の冬菜の色も雨のなか/田沼文雄

山畑の境も失せて葛の花/平地美紗子

山畑へ麦刈りに行く日和哉/正岡子規

山畑へ行くだけの道蜥蜴出づ/大串章

繭玉や赤子見てまた山畑へ/岸野曜二

山畑や笠の紐より汗しづく/宇佐美目

俳句例:61句目~

山畑の大根引やすぐ済みし/今井杏太郎

暖き山畑にゐて老いにけり/大峯あきら

ぬかばえに焦ぐ山畑の痛々し/松本成章

小梨咲く山畑雉子の子が一列/矢島渚男

山畑にこゑ撒きちらし盆の昼/宇佐美目

山畑にひとり鍬振る西行忌/長谷川史郊

山畑は垣など結はず胡麻の花/辻田克巳

山畑に仲間顔するわらびかな/水上郁子

山畑ややゝ淋しらに芋の葉を/尾崎迷堂

山畑のすみれや背負う肥一桶/西東三鬼

山畑の畝は短し雉子鳴けり/結柴/蕗山

山畑に触れて雲ゆく韮の花/中戸川朝人

山畑の高みに励み文化の日/馬場移公子

山畑や引かで腐りし春大根/斎藤俳小星

山畑や茄子笑み割るゝ秋の風/村上鬼城

打ち返しある山畑の落葉かな/渡辺水巴

山畑を煙の出でずかいつむり/宮坂静生

薯伏せて山畑守る隠れ耶蘇/下村ひろし

山畑や昼ほとゝぎす柿の花/岡本癖三酔

青桃の落つる山畑風かたし/沖田佐久子

俳句例:81句目~

数へ日や山畑に人ゐることも/児玉輝代

山畑のなぞへ暖かに打ちにけり/島田青峰

山畑のひとつ家もする墓まゐり/飯田蛇笏

山畑の濡れくたれたる雪解かな/尾崎迷堂

日に酔うて藷挿しをるや山畑/藤田あけ烏

日照雨ぐせつきし山畑大根蒔く/三村純也

山畑や月夜々に満ちて芋肥ゆる/島田青峰

山畑の日ぐれを閉じるハーモニカ/穴井太

山畑や笊もむしろもをどろかし/加舎白雄

まだ打たぬ山畑つづき雉子歩む/伊藤京子

凍てゆるぶ山畑の土うごくかも/飯田蛇笏

山畑にむれたつ鶸を見て登る/水原秋櫻子

山畑に火を放ちをる七日かな/大峯あきら

蕎麦の花火山灰の山畑暮れ残る/羽田岳水

山畑に縄張つてゐる残暑かな/大峯あきら

山畑や掘られし芋のすぐ乾く/長谷部彩児

山畑をうちくらしたる鍬かたげ/清原枴童

雪の山畑白真ッ平らしかし斜め/金子兜太

山畑に豆引くをとこゐて久し/稲垣きくの

山畑に豚猪の如くあさりけり/楠目橙黄子