公園を使用した俳句

俳句例:101句目~

木の葉散る夜の公園を素通りに/松尾緑富

公園テレビを仰ぐ頭沖に探照燈/古沢太穂

雉子が走つて滑る氷の小公園/田川飛旅子

青丹よし奈良公園のひやしあめ/辻田克巳

公園の秋トピアリーコンテスト/高澤良一

四月馬鹿公園を一と廻りして出る/原田種茅

ダムの尾に公園細りさくらの実/中戸川朝人

公園の雨に濡れたるさくらかな/今井杏太郎

カメレオンが棲む公園の滅紫いろ/伊丹公子

むかし基地公園となりみどりの日/稲野博明

港公園の休日黒正装の手品師跳ね/伊丹公子

公園を出てゆくは死者の車ばかり/桑原三郎

公園石垣にあぶれら昼寝八/一五/古沢太穂

公園となりし城址に榎の実熟る/杉山三知子

公園やいくつも風船とんで来る/阿部みどり女

公園冬の小径いづこへともなくある/尾崎放哉

鵞鳥が鳴きたててゐる師走の公園へ憩ひにはいる/大橋裸木

真っ青なジャングルジムの公園は空の墓なりくすのきゆれる/江戸雪