異人を使用した俳句

異人に関連した俳句の例をまとめました。

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異人を含む俳句例

赤鬼の如き異人や土用波/久米正雄

日本の椿を愛す異人かな/正岡子規

若緑鎌倉の子の異人めき/宮坂静生

七夕や英字短冊異人街/古川ゑみ子

白南風の異人墓地発港行/橋本榮治

片蔭や異人同志の日本語/初村迪子

隣り合ふ異人の暮し秋桜/前橋春菜

歳月や異人の砦梅雨募る/小林康治

蝙蝠や異人の館窓あかり/正岡子規

藤茶屋に異人の俥二人挽/松藤夏山

夏柳異人の館灯ともれり/正岡子規

夏館異人住むかや赤い花/子規句集

浅草や異人僧立つ十二月/松山足羽

炎天や葵咲かせて異人墓地/太田鴻村

鳳蝶や日影木影の異人墓/下村ひろし

異人街静かに昇る初日かな/会津八一

初雪や異人ばかりの靴の跡/正岡子規

喰ひなれて筍くらふ異人哉/正岡子規

庭を掃く異人の僧や藪柑子/勝/昭子

四阿に若き異人や亀鳴けり/本間正松

俳句例:21句目~

夏の星すゞろ篠笛吹く異人/中島月笠

秋不二や異人仰向く馬の上/正岡子規

群衆に異人の曲芸秋惜しむ/土屋孝子

蝙蝠や異人の館灯ともれり/正岡子規

雇ひたる異人も移民棉の秋/佐藤念腹

村童の異人にたかる桃の花/正岡子規

雛市や異人の妻に人たかる/寺田寅彦

椅子に舁れ夏山上る異人かな/正岡子規

綿虫の高さに日射す異人墓地/橋本榮治

港凍て小鳥かげなき異人墓地/河野南畦

異人坂日傘に海のあふれおり/渕万寿子

異人墓に冬の使ひの鴎来る/上田日差子

水取の異人に草履よろこばれ/阪東春歩

紅葉暗きところ異人も佇めり/久米正雄

陰雪の汚れなかりし異人墓地/西村和子

異人住む赤い煉瓦や棕梠の花/夏目漱石

霾るや暗くしづかに異人墓地/志摩知子

ひなげしの風甘撚りに異人墓地/中村明子

カンナ燃え異人眺めし海輝やく/清水基吉

四五人の異人のまじる安居かな/小倉覚禅

俳句例:41句目~

日輪と花にまもられ異人墓地/柴田白葉女

汝は異人水母のごとく裏返る/阿部鬼九男

花換へて握手してゐる異人かな/宮川史考

螢の出夜々待つ慣ひわれ異人/平井さち子

螻蛄鳴くや村に異人の嫁殖えて/道川虹洋

長門曇れば犬と異人と白き墓地/高山雍子

異人墓地日本の妻の名も灼けぬ/細川加賀

菩提樹の緑蔭ひろき異人墓地/木付千登子

エリカ咲き鉄扉をひらく異人墓地/渡辺立男

正座して月見茶会の異人の子/五十嵐波津子

絵日傘に会ひたるのみの異人墓地/池田/悦子

夏果てる「お水端」には異人の子/長谷川かな女

茅花そよぎ組み足ゆるめに異人墓地/平井さち子

孤児にはや異人のにほひ花サフラン/鍵和田ゆう子

葉ずれの音からからな異人街の秋の日通る/大橋裸木

浴衣着て異人のあるく濱邊かな/中村楽天句集/中村楽天

異人我れ陽炎を掴みつつある掌/リンズィー、ドゥーグル/J