降誕に関連した俳句の例をまとめました。
降誕を含む俳句例
聖鐘と聖鈴内外降誕祭/村越化石
鷲鬱と青き降誕祭を抽く/斎藤玄
降誕祭一裸燈下に船溜/北野民夫
雨一粒睫うるほし降誕祭/岡崎光
雪道や降誕祭の窓明り/杉田久女
岳の星今宵全し降誕祭/古賀まり子
時計から人形が出て降誕祭/館容子
暖炉焚く夫と降誕祭の朝/仙田洋子
降誕祭眼鏡光らせ老神父/伊藤敬子
降誕祭空港とみに星多し/麻生和子
降誕祭讃へて神を二人稱/津田清子
ローソクの光蜜いろ降誕祭/羽柴完太
降誕会天上天下に光満つ/齊藤よしお
満天に不幸きらめく降誕祭/西東三鬼
星空に鐘鳴り森に降誕歌/古賀まり子
二児が天使降誕祭を演出す/伊藤敬子
点滴の瓶にリボンや降誕祭/原田青児
子の仮面みれば降誕祭近し/木村蕪城
降誕祭母の祈を父は知れど/石川桂郎
降誕祭海に飛び込む漢たち/佐川広治
俳句例:21句目～
降誕祭町にふる雪わが家にも/安住敦
降誕祭顔見ぬ人へも公平に/香西照雄
鐘鳴る間庭をありくや降誕祭/前田普羅
堂あふれ石階に和す降誕歌/山崎冨美子
日象に耶蘇降誕の茶のけむり/飯田蛇笏
星光り耶蘇降誕の夜なりけり/小林康治
降誕のみどり児を今置きたまふ/森田峠
落葉松の林を抜けて降誕祭/青木まさ子
ポストの腹あいて降誕祭の街/大石雄鬼
七面鳥の青きゆふぐれ降誕祭/柿本多映
降誕祭異国の船の沖に見ゆ/冨田みのる
五七忌の師へ急ぐなり降誕祭/石川桂郎
降誕祭睫毛は母の胸こする/中村草田男
兄に逢ふ降誕祭の浅き椅子/蓬田紀枝子
吐く唾に降誕祭のネオン映ゆ/宮武寒々
降誕祭近づく森に木の実の朱/大島民郎
回転木馬は降誕祭の星となる/仙田洋子
降誕祭ブロッコリー食し信厚し/森澄雄
ときならぬ雪の薫りの降誕会/吉岡/元
青菜つづく地平に基地の降誕祭/飴山實
俳句例:41句目～
水仙や降誕祭の庭を掃く/五十崎古郷句集
降誕祭われが祈れば子も祈る/成瀬櫻桃子
鎖買はむと売る髪持たず降誕祭/鈴木栄子
降誕祭息子に猫背を突つかれし/池田澄子
降誕祭の曙光に染まる砂漠かな/仙田洋子
降誕祭少女の湯浴ひそと長し/石田あき子
降誕祭雪靴脱げばうなだれぬ/田川飛旅子
降誕の跪拝波打つしづけさよ/下村ひろし
ごうごうと風呂沸く降誕祭前夜/石川桂郎
パス嚥む妻へ一燈飾す降誕祭/磯貝碧蹄館
奇蹟欲し降誕祭の不具の子に/成瀬櫻桃子
降誕祭終りし綺羅を掃きあつめ/福永耕二
木と紙のおもちやの家や降誕祭/前原早智子
胡桃割りて妻と足るなり降誕祭/星野麥丘人
奇蹟なしや降誕祭の不具の子に/成瀬桜桃子
降誕祭ルルドの泉病む娘に欲し/成瀬桜桃子
降誕のモリアヲガヘル泳ぎ出す/藤本安騎生
降誕祭布教所真赤な新車来て/鍵和田ゆう子
降誕祭待つ燭こよひもともすなり/山口青邨
闇のみが無垢のくらさや降誕祭/猿橋統流子
俳句例:61句目～
降誕祭あまたのパセリ捨てられる/池田澄子
降誕祭この不具の子も神の子よ/成瀬櫻桃子
降誕祭ルルドの水を病む娘に欲し/成瀬櫻桃子
子のタンバリン降誕祭の星ふやす/成瀬櫻桃子
釈尊降誕あま茶貰ひの虻可愛ゆ/飛鳥田れい無公
