季語/鱒(ます)を使った俳句

「鱒」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「鱒」について

【表記】鱒

【読み方】ます

【ローマ字読み】masu

子季語・関連季語・傍題・類語など

・紅鱒(べにます:benimasu)

・海鱒(うみます:umimasu)

・樺太鱒(からふとます:karafutomasu)

・本鱒(ほんます:hommasu)

・桜鱒(さくらます:sakuramasu)

・ますのすけ(ますのすけ:masunosuke)

・駱駝鱒(らくだます:rakudamasu)

・背張鱒(せっぱります:sepparimasu)

・鱒釣り(ますつり:masutsuri)

・鱒上る(ますのぼる:masunoboru)

季節による分類

・「ま」で始まる春の季語

・「春の動物」を表す季語

・「晩春」に分類される季語

月ごとの分類

4月の季語

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鱒を含む俳句例

鱒泳ぐ初秋風の水の皺/森田峠

夜の秋の二夜所望の鱒田/林翔

水を濾す鱒の艶肌冬山中/原裕

鱒青み旅の乙女の髪短か/原裕

鍋洗ふ前虹鱒の列通る/野村泊月

鱒池を繋ぐ清流草紅葉/関森勝夫

鱒秤る分銅蒼し山いづみ/伊藤白潮

冬鱒の好む水温水の声/百合山羽公

鱒池に散り込んでをる遅桜/本居英

水清く鱒を覗くや湖心亭/角田竹冷

虹鱒のその水底に旅の影/斉藤夏風

春星や鱒飼ひ渓の一軒家/福田蓼汀

蛇の子の鱒に危き柳かな/会津八一

鱒の池底に日輪分解図/西山美枝子

蛇を追ふ鱒のおもひや春の水/蕪村

虹鱒を釣る腹背に滝の音/宮下翠舟

此湖の姫鱒膳に上りけり/野村泊月

虹鱒は星明りにも逸るなり/佐野良太

鱒池に下る祖先の墓ありて/萩原麦草

夕虹や湖の桟橋に鱒を釣る/田中冬二

俳句例:21句目~

鱒料る籠を瀬に浸け秋近し/河野南畦

炎天のポプラ逆立つ鱒の水/木村蕪城

寒泉の底老鱒の死どころ/百合山羽公

虹鱒の虹寒中をおとろへず/宮津昭彦

寒流の鱒より冬藻生強し/百合山羽公

寒流や養ふ鱒を櫛けづり/百合山羽公

山川に冬を経て鱒逝く春ぞ/安井浩司

鱒囲ふ水にかがやき礼者来る/本橋仁

挿し網に姫鱒かゝり沼の秋/松藤夏山

産むならむ湖暗がりの虹鱒は/中拓夫

鱒の池見て美事なる求婚者/萩原麦草

笠岳に夕立雲たつ鱒を釣る/田中冬二

さくら鱒遡る瀬音や花サビタ/東天紅

夏富士や臓潔らかに鱒育つ/中村明子

春蔭や採卵すみし鱒の疲れ/内藤吐天

さざなみに夕日を加へ鱒の池/森澄雄

鱒池に鯉まぎれなし秋の風/石川桂郎

桔梗屋を過ぎきて桜鱒揚る/吉田紫乃

鱒がいて苔の波紋の樅の国/和知喜八

涸川の岩に腹すり鱒ほそる/佐野美智

俳句例:41句目~

鱒の子の幾万育つ水皺かな/清水基吉

一将の末裔として鱒をたぶ/京極杞陽

虹鱒を焼く火に山の雨の糸/大島民郎

九頭竜の水も豊かに鱒の旬/小林孤舟

鱒飼ふは卯の花垣の古りし家/秋櫻子

鱒鮨や火山の死活ならべ見る/菅裸馬

今宵の鱒木槌で殺す霧の底/篠田悌二郎

地吹雪の果に池あり紅鱒あり/西東三鬼

奥人や山焼いて待つ上り鱒/廣江八重櫻

姫鱒を主菜となして灯蛾の宿/北野民夫

寒流の老鱒行かず流されず/百合山羽公

放たれて妙高の山へ去る鱒ぞ/安井浩司

日蝕に虹鱒の歯のおそろしさ/萩原麦草

木曾谷にぶつかりあうて寒の鱒/下田稔

民宿の夜明け鱒より動き出す/池永豊子

水涼し毬藻に鱒のひらめきて/臼田亜浪

深山も鱒も赤子のように抱く/対馬康子

渓きよく酪農一家鱒飼へり/下村ひろし

瀬走りの鱒捕へたり十三夜/駒井でる太

男体山うつる滝口鱒を釣る/佐野青陽人

俳句例:61句目~

神の鱒北向きそろふ淑気かな/川村紫陽

秋風に鱒のとどまる流れかな/山本洋子

稲掛けて鱒飼ふ水を狭くしぬ/木村蕪城

竹串の抜いては刺さる踊る鱒/佐藤文子

落鮎の生簀に鱒の混りをり/小野口/豊

虹鱒とわかる反転ありにけり/岡安仁義

虹鱒の湖にはたしか布の音/松本まさる

黄落を踏み来し卓に鱒の皿/田川飛旅子

虹鱒の走りて虹をのこしけり/藤岡筑邨

虹鱒を霧の草生に釣りおろす/横山白虹

身ごもりし鱒に重たき噂かな/笠原千佳

陽炎や鱒の逃げたる網よりも/松瀬青々

雪中に鱒飼ふ水のもりあがる/木村蕪城

風青く鱒の子はやも人に怖づ/臼田亞浪

養鱒の水落ちて青濁る秩序/林田紀音夫

高原や水清ければ鱒を飼ふ/三ツ谷謡村

鱒あかり鱒くらがりと池涼し/亀井糸游

鱒ずしや雲たれこめし越の海/館岡沙緻

鱒の茶屋夕の水をためてある/萩原麦草

鱒を焼く煙はゆきぬ森の城/久保田慶子

俳句例:81句目~

鱒を釣る外人にあふ二荒晴れ/山口青邨

鱒を飼ふ木々の高さの上にゐて/松澤昭

鱒を飼ふ鍾乳洞の流れ引き/上田春水子

鱒池に小雀が落す蛾の青し/阿部ひろし

鱒池の鱒まばらなるところかな/辻桃子

鱒生れて斑雪ぞ汀なせりける/石田波郷

鱒跳ねて水なまぐさき雪解どき/樹実雄

わが血となる薄塩の鱒雲と霧/中島斌雄

ベレー帽のせて溢るる湖の鱒/和知喜八

鱒鮓や寒さのもどる星のいろ/古舘曹人

井伏先生鱒の話の水澄めり/文挟夫佐恵

鱒池の水ためらふにゆきのした/石川桂郎

桜蘂ふる門をくぐれば養鱒場/中村はま子

行春やむらがりうるむ黄金の鱒/堀口星眠

恋人はおいてけぼりや鱒を釣る/如月真菜

鱒に餌を放ればくだけ春の富士/矢島渚男

焼けてゆく虹鱒の彩うつろひぬ/本郷桂子

鱒守りの芹刈り一花もちてゆく/田中英子

ふる雪を消しつつ鱒の渦ながる/沢田緑生

しぶき激し湖水の鱒の落ちる滝/渡邊水巴

春の季語
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