季語/筒鳥(つつどり)を使った俳句

俳句例:101句目~

筒鳥に迷ひてつひに書かぬ手紙/稲垣きくの

見えぬ筒鳥地に貼りつかせ乳母車/兼近久子

逢ふべくもなき筒鳥の遠さかな/猪俣千代子

筒鳥に湧く湯の濁り肌につく/長谷川かな女

筒鳥や山の深さをぢかに知る/阿部みどり女

筒鳥や二十重のみどり揺れかはし/堀口星眠

筒鳥や脚組みをればわがぬくみ/八木林之介

四十路いま叱る父母なく筒鳥聴けり/村越化石

筒鳥をかすかにすなる木のふかさ/水原秋桜子