季語/馬追(うまおい)を使った俳句

「馬追」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「馬追」について

【表記】馬追

【読み方】うまおい

【ローマ字読み】umaoi

子季語・関連季語・傍題・類語など

・すいっちょ(すいっちょ:suitcho)

・すいと(すいと:suito)

季節による分類

・「う」で始まる秋の季語

・「秋の動物」を表す季語

・「初秋」に分類される季語

月ごとの分類

8月の季語

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馬追を含む俳句例

馬追に夜の神棚氷店/高橋馬相

馬追の障子一重に母の影/長田等

馬追の柱越えゆく麻袴/桂樟蹊子

馬追の緑逆立つ萩の上/高野素十

馬追よ父よ日本真青なり/原田喬

馬追や京の小寺は藪の中/竹川武子

馬追の傍にある二夜かな/後藤良子

馬追の夜は財布に長き紐/高橋馬相

馬追や母が居眠る針箱に/籾山柑子

馬追や闇に入口出口あり/久保美智子

馬追にかすかな月の登りけり/上村占

馬追に硬山颪し夜更けたり/小林康治

馬追や葬りしあとの父の部屋/長田等

馬追や海より来たる夜の雨/内藤吐天

天井に青き馬追母の余生/橋本美代子

子の飼ひし籠の馬追野に放す/林尚子

宵々に馬追虫馬頭観世音/阿波野青畝

家の隅や馬追と妻遊びをり/小林康治

馬追や水の近江の夜は暗く/小林七歩

馬追や母が病み居し裏座敷/佐藤国夫

俳句例:21句目~

眉はねて今日の馬追ひ祭笛/細谷源二

馬追の髭に朝日のさす一戸/友岡子郷

雨よ馬追と秩父鉄道員歌う/阿部完市

馬追の足の先まで青かりし/岡田玉水

馬追が八角堂をのぞきけり/山本洋子

馬追が機の縦糸切るといふ/有本銘仙

馬追と一つ灯影を二夜かな/山根和子

馬追の網戸を去らぬ胸さわぎ/伊藤孝一

馬追の脚を失くしてかへりゆく/原田喬

馬追の見えゐて鳴かず短編集/野澤節子

馬追の二タ夜来鳴ける雲皓し/原田種茅

ほととぎす馬追船頭お乳の人/上島鬼貫

馬追の鳴音ひゞける壁に倚り/皆吉爽雨

馬追の黙る雨量となりてゐし/福永耕二

旅の爪伸び馬追が鳴きはじむ/松村蒼石

更けし灯に馬追来鳴く簗桟敷/斎藤道子

馬追やむかしは闇も蒼かりき/小早川恒

馬追や停車の長きローカル線/阿部寿雄

馬追や墓洗はねばならずして/杉山岳陽

闇を来し馬追の翅さみどりに/山田弘子

俳句例:41句目~

馬追や月をよこぎる萩一枝/水原秋櫻子

馬追や膝冷えそめしラヂオ劇/石田波郷

馬追を歩ます机わが凡て/阿部みどり女

馬追が鳴くアパートの白天井/鷹羽狩行

馬追と向き合ってゐる旅の夜/玉澤淑子

馬追のひとつはげしく夢の縁/坂巻純子

あちこちで馬追い鳴いて緑の夜/和知喜八

すいと来る紐に吊るせし牧日誌/太田土男

馬追のうしろ馬追来てゐたり/波多野爽波

ふるさとや馬追鳴ける風の中/水原秋櫻子

馬追やかやの別れをきのふにて/小杉余子

すいつちよは一呼吸づつ寝覚め酒/中拓夫

髭ゆする馬追の自信われになし/斎藤空華

草千里馬追ひ立てて白雨来る/岩永はるみ

蚊帳の手に馬追なくや夏の月/伊賀-裾道

青馬追こゑとならざる切々音/橋本多佳子

馬車過ぎて秩父馬追何と鳴く/森田ていじ

馬追がふかき闇より来て青き/上林白草居

馬追と父を残して寝にゆく子/相生垣瓜人

馬追は母きりぎりすは父ならむ/山本一歩

俳句例:61句目~

馬追ひが闇抜けて来し羽たたむ/廣瀬直人

馬追や更けてありたるひと夕立/星野立子

馬追が来てくれるなら二泊する/市場基巳

すいつちょんするすると男の子/永末恵子

馬追のしばらくをりし玻璃の闇/斉藤夏風

馬追を如露の水にて追ひ出せる/嶋田麻紀

山の星仰ぐ身に来てすいと鳴く/太田光子

京菜解けば馬追虫いでぬ雪が降る/渡邊水巴

自家発電機止まり馬追近きより/高林アヤ子

馬追の身めぐり責めてすさまじや/巌谷小波

馬追ひの影ひえびえとしたがへり/木下夕爾

馬追のこゑに侵されはじめけり/相生垣瓜人

馬追の鳴いて夜干のもの白し/宇津木未曾二

馬追を聞きしは一と夜だけのこと/藤木和子

すいつちよが鳴く粗壁の匂ひけり/清崎敏郎

すいつちよの足の先まで真青かな/野村喜舟

すいつちよ来て赤き帽子の砂糖壺/宮津昭彦

すいと来ぬ今宵は火蛾のみなちさく/及川貞

みちのくの旅の灯に透く青すいと/鷹羽狩行

その中の馬追の音を追ひつゞけ/田畑美穂女

俳句例:81句目~

御霊水青すいつちよを踏みさうに/中山純子

馬追のいのち果つるもうすみどり/藤井/彰二

すいつちよの酒呑童子となりにけり/平井照敏

塔にゆくときわが馬追がふといたり/阿部完市

すいつちよ来ぬ海溝青き地図の上/冨田みのる

すいつちよや闇に人ゐて立去れり/池内たけし

すいつちよん来たり肉屋のウインドに/辻桃子

すいつちよの固きむくろを掃きにけり/辻桃子

すいつちよの思ひつめたる音に鳴きぬ/西村和子

すいつちよの髭ふりて夜のふかむらし/加藤楸邨

すいつちよを追ひつめて草深まりぬ/猪俣千代子

朝のランプすいとがひらく翅あをし/小林黒石礁

すいつちよや想ひ出われにのみに古り/岸風三楼

すいつちよに跳ばるる闇のここからか/石田郷子

すいつちよや戸よりひろがる父母の闇/金箱戈止夫

すいつちよのちよといふまでの間のありし/下田実花

馬追の聲ばかりなり天の川/本田あふひ句集/本田あふひ

馬追虫の髪のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし/長塚節

くすり撒くとなりきんじよの生き残り髭のそよろの馬追虫一つ/草市潤

秋の季語
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