季語/朝顔市(あさがおいち)を使った俳句

「朝顔市」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「朝顔市」について

【表記】朝顔市

【読み方】あさがおいち

【ローマ字読み】asagaoichi

子季語・関連季語・傍題・類語など

・入谷朝顔市(いりやあさがおいち:iriyaasagaoichi)

季節による分類

・「あ」で始まる夏の季語

・「夏の行事」を表す季語

・「仲夏」に分類される季語

月ごとの分類

6月の季語

朝顔市を含む俳句例

百度石朝顔市の風の中/橋本謙治

寂庵に入谷朝顔市の鉢/茂里正治

朝顔の模様の法被市の者/高濱年尾

水色の風を生みつぐ朝顔市/景山薫

横丁も朝顔市の灯を点し/脇坂啓子

朝顔市空の片端まだ濡れて/渡辺昭

朝顔の市の裏側にも廻り/鷹羽狩行

朝顔市の一店強く朝日さす/宮津昭彦

朝顔市夜明けし声の瑞々し/岸風三樓

朝顔市帰りのたぬし下足札/石川桂郎

朝顔市種無し老人の昼の出店/仁平勝

一本の団扇がおまけ朝顔市/高澤良一

朝顔市空に牽牛来て居らむ/小林京子

売り急ぐ雨の朝顔市さびし/福田蓼汀

雨止んで朝顔市の夕べあり/藤松遊子

首入れて足の遅るる朝顔市/石川桂郎

鬼灯市朝顔市と指折らる/八木林之介

黒人に珍なる朝顔市が立つ/高澤良一

明け方の雨の白さや朝顔市/菖蒲あや

おしめりや朝顔市に人減らず/石川桂郎

俳句例:21句目~

きつぱりと朝顔市に日差かな/前野雅生

地下足袋の紺来て朝顔市開く/島崎省三

市へ出す朝顔車夜をこめて/水原秋櫻子

帰りまた朝顔市の中を抜け/杉山伊都子

朝顔市篠つく雨となりにけり/角川春樹

棚だけになりて朝顔市おはる/種市清子

朝顔やにごりそめたる市の空/杉田久女

眠る街朝顔市へつゞきけり/徳永山冬子

朝顔市入谷の寮をおもふべう/石川桂郎

朝顔市明日咲く莟選りて買ふ/川瀬清子

朝顔市呼びこみ声を袖ばらひ/石川桂郎

ぼつぼつと朝顔市の荷がとどく/佐藤和失

始発電車の窓開け朝顔市に行く/菖蒲あや

明けゆくや朝顔市に水打たれ/水原秋櫻子

朝顔市てぜまく雨のけむりけり/遠山壺中

朝顔の市ゆく指輪まはしつつ/岩淵喜代子

朝顔市はづれて鶏のふかねむり/吉田鴻司

しまひ日の朝顔市に来てゐたり/深見けん二

朝顔市いま着きし荷を加へけり/山崎ひさを

買はでもの朝顔市も欠かされず/篠塚しげる