季語/冬仕度(ふゆじたく)を使った俳句

「冬仕度」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「冬仕度」について

【表記】冬仕度

【読み方】ふゆじたく

【ローマ字読み】fuyujitaku

子季語・関連季語・傍題・類語など

・冬用意(ふゆようい:fuyuyoi)

・雪支度(ゆきじたく:yukijitaku)

季節による分類

・「ふ」で始まる秋の季語

・「秋の生活」を表す季語

・「晩秋」に分類される季語

月ごとの分類

10月の季語

冬仕度を含む俳句例

切支丹燈籠があり冬仕度/綾部仁喜

寮生の薪割つて冬仕度かな/堤信彦

枯菊が見てゐる村の冬仕度/有働亨

蜂蜜を熊にとられな冬仕度/龍岡晋

熊の湯は篠竹出荷冬仕度/中村汀女

竹炙る匂ひはげしや冬仕度/久米正雄

こほろぎの冬仕度とは死仕度/安住敦

藁屋根に沁む濤音や冬仕度/久米正雄

山荘の開け放ちある冬仕度/綾部仁喜

子育ても終りに近き冬仕度/山田弘子

山彦の気配を棟に冬仕度/岡本まち子

薄日さす障子の外に冬仕度/田中冬二

無人駅自販機据ゑて冬仕度/和田郁子

譲らんと思ふ帯あり冬仕度/星野立子

鎌やせて杣の夫婦の冬仕度/渥美文窓

高々と能登の間垣の冬仕度/大平カト

柿の皮干すも山家の冬用意/小峰恭子

冬仕度たんす見あげて妻坐る/橋本鶏二

冬仕度らし横顔だけ見ても/加倉井秋を

廚まで棉屑ちらし冬仕度/八反田かすみ

俳句例:21句目~

息あらく葉書も焼かん冬仕度/対馬康子

棒を地にさすことも冬仕度かな/皆吉司

病むわれが核の家族や冬仕度/今村俊三

遠声の冬仕度してゐるらしき/綾部仁喜

釣ランプ納戸にさげて冬仕度/田中冬二

鴎鳴き岬の四五戸は冬仕度/古賀まり子

日本海見に行くことも冬用意/能村研三

筆頭にあかぎれ膏や冬用意/水原秋櫻子

納屋のもの取り出してあり冬仕度/上村占

襤褸包なか~へらず冬仕度/阿部みどり女

鯉の池のぐるり薪積む冬仕度/廣江八重櫻

この冬をここに越すべき冬仕度/富安風生

この冬をここに越すべき冬用意/富安風生

わが好みの常着選り分け冬用意/高澤良一

返り咲くものにも追はれ冬仕度/塚本久子

海一筋に生きて薪割る冬仕度/黒田桜の園

白づくめの病褥もまた冬用意/能村登四郎

背をまるめ母たんねんに冬仕度/田中冬二

茶の花を見出でしよりの冬用意/福田蓼汀

手休めをいましめあひて冬仕度/加倉井秋を

俳句例:41句目~

藁ごみのいたるところに冬仕度/廣江八重櫻

冬仕度するとも何とも言はずにする/加倉井秋を