季語/冷やか(ひややか)を使った俳句

「冷やか」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「冷やか」について

【表記】冷やか

【読み方】ひややか

【ローマ字読み】hiyayaka

子季語・関連季語・傍題・類語など

・ひやひや(ひやひや:hiyahiya)

・ひいやり(ひいやり:hiiyari)

・ひえびえ(ひえびえ:hiebie)

・冷たし(つめたし:tsumetashi)

・秋冷(しゅうれい:shurei_)

・下冷(したびえ:shitabie)

・朝冷(あさびえ:asabie)

・雨冷(あまびえ:amabie)

・冷ゆる(ひゆる:hiyuru)

季節による分類

・「ひ」で始まる秋の季語

・「秋の時候」を表す季語

・「仲秋」に分類される季語

月ごとの分類

9月の季語

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冷やかを含む俳句例

秋冷や万象の一潦/西本一都

秋冷の堂の裏ゆく女ごゑ/原裕

禅寺や石冷かに小萩散る/白峯

下冷や心にかゝる水の音/蘿状

雨音や茶店簡単に秋冷/峠素子

冷かや咲きて久しき畑の菊/龍雨

水馬や月冷かに三の簗/会津八一

暮雨暗し秋冷窓に迫るなり/六花

秋冷の黒牛に幹直立す/飯田龍太

秋冷の瀬音いよ~響きけり/草城

秋冷の竹林や片襖なす/皆川白陀

冷やかにただ一言の美しき/鶏二

冷やかに並ぶ真贋の壺二つ/蓼汀

下冷の子と寝替りて添乳哉/一茶

秋冷の上り框に山刀/瀧澤伊代次

肌いたきまで秋冷の深山空/原裕

秋冷の少年紙の匂いする/鈴木映

秋冷や白き覆面の一病馬/有働亨

秋冷の砂丘を雨の堅め降る/上村占

秋冷の八溝山脈茜さす/柴田白葉女

俳句例:21句目~

蜘の巣や露冷かに蠅の羽/会津八一

冷かに影作りけり壁の鍬/籾山柑子

朝曇るひややかに座敷口/松村蒼石

秋冷の病舎に残る水枕/藤原美規男

水ゆくや冷やかなりし楢林/齋藤玄

冷かや汽船と艀浪の中/大場白水郎

冷かや雲しりぞけて高き峯/原月舟

秋冷の山気にひらく掌/柴田白葉女

冷かに燭蛾とまりぬ膝の上/淡路女

尻の跡のもう冷かに古畳/子規句集

冷やかに千曲の川の石の肌/上村占

冷やかに掛る面会謝絶札/一宮十鳩

秋冷の風鈴ひびく肋かな/新田祐久

雲梳きし日の冷やかな石畳/岸田稚

冷やかに月光降りぬ杉襖/大井澄緒

秋冷の新月の那須今宵かな/及川貞

雫しきりに秋冷の塔のなか/中田剛

冷やかに白紙答案現るゝ/粂野福民

秋冷の水切れ易き旅の顔/青木重行

璞を舐りたしかむ冷かに/木村蕪城

俳句例:41句目~

秋冷の俄かに至る瀧の村/東原芦風

老柳に秋冷早も溺れる/深川正一郎

秋冷の幽谷めきし耳の穴/栗林千津

羽の国の秋冷早し旅人に/鈴木貞二

秋冷を行くや草花親まず/清原枴童

苗一束秋冷に抱くは苦しき/汎馨子

冷かや杖に貰ひし四方竹/野村喜舟

秋冷や瑠璃色尽す山上湖/宮田俊子

夕まけて秋冷いたる岩燕/角川源義

秋冷や濡縁古びゆく色に/高木晴子

秋冷や包丁研げば鉄匂ふ/青木重行

秋冷や佛にのこる金の耳/古舘曹人

秋冷の廃山いまは人に見す/大橋敦子

冷かや山茶花こぼる庭の石/室生犀星

秋冷の道いつぱいに蔵の影/広瀬直人

威し銃冷やかにして峡を抜け/岸田稚

秋冷やもの憶ふ口一文字/成瀬正とし

冷やかな器に沈む入歯かな/福田清人

秋冷の山の流水みたらしに/野澤節子

海光に耐へ秋冷の鯖ひらく/西矢籟史

俳句例:61句目~

秋冷の山なだるるよ大伽藍/河野南畦

恵那の日の冷やかに射す古襖/岸田稚

蝋涙や金襴冷ゆる夜の柩/柴田白葉女

聖壇に一筋冷ゆる秋日あり/小林碧郎

ひややかな心のはじめ青山椒/斎藤玄

渓音に蹠向けて冷ゆるかな/林原耒井

冷ゆる森遥かに馬の鈴休む/飯田龍太

冷やかに停年の肩ありにけり/星野椿

いつの間の峡のいり日ぞ肩冷ゆる/貞

嫁といふ火襷の痕秋冷に/赤松けい子

老妻に糊の夕冷え障子貼る/皆吉爽雨

拾ひもつ落穂のいつか夕冷えて/風生

夕冷えの終の光の絮も消ゆ/中嶋秀子

友恋し雑木紅葉の夕冷えは/広谷樵人

下冷を咲きあたためよ道の草/千代尼

冷やかに忘れ潮あり岩畳/高橋淡路女

或日或時より急に冷やかに/中村若沙

戸袋や冷かな戸を押入るゝ/野村喜舟

秋冷の身に及ぶまで雨後の幹/桂信子

秋冷の膝にのり来し子を抱く/堤靭彦

俳句例:81句目~

秋冷の空とどまれば子の頭にも/原裕

下冷えや夜光時計の針青く/田中冬二

秋冷の坂下りきたる蹄音/近藤きくえ

秋冷の白襖またはるかかな/飯田龍太

冷やかに簑笠かけし湖の舟/飯田蛇笏

山湖対岸秋冷の灯の一つのみ/村田脩

秋冷の土鈴のごろりごろりかな/照敏

冷やかに蓑笠かけし湖の舟/飯田蛇笏

わが老いを瞑りて見る冷やかに/遷子

冷やかに青める玻璃の器かな/上村占

こころしづかに秋冷の山の色/石嶌岳

山陰の秋冷恐れ来たりしも/稲畑汀子

洛北や芦火ひややかに淡し/野澤節子

巻機山の立つ秋冷の青紵織る/下田稔

秋冷の檜山杉山匂ひけり/山田みづえ

秋冷を心地よきとも思ふ旅/稲畑汀子

冷かや籃中の蟹の泡を聞く/高田蝶衣

秋冷の壁の北海道大地図/成瀬正とし

秋冷の日々新たなる供養華/松村蒼石

竹林の冷かに子と坐つてる/北原白秋

秋の季語
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