大男に関連した俳句の例をまとめました。
大男を含む俳句例
寒肥やひぐまの如き大男/篠原
獏眺む黒外套の大男/古澤千秋
懐手して鶴番の大男/染谷秀雄
雪晴や猫舌にして大男/小澤實
大男腰をかがめぬ年忘/草間時彦
大男斑雪の村に現れし/菅原鬨也
初霞より温羅といふ大男/友岡子郷
大男かくも役立ち追儺鬼/佐藤淑子
大男の頭の上を蝦およぎ/正岡子規
町中を行くや師走の大男/正岡子規
雛の日や娘にまじる大男/正岡子規
大男溺るるごとく鯨割く/安田千枝子
大男橇を止めたる市場かな/明隅礼子
暮れぎはの牡丹の寺へ大男/倉橋羊村
横たへて案山子思はぬ大男/市川玲子
海痩せて浜痩せてこの大男/夏石番矢
片蔭に立つ大男ゆかりなし/綾部仁喜
大男弾き出されし盆綱引/山本とく江
鬼やらふ夫はつくづく大男/田部谷紫
鹿尾菜刈り立上りたる大男/稲田彩紅
俳句例:21句目～
なりはひの鱚をひらきて大男/岩田由美
ボロ市の荷を解いてゐる大男/高橋悦男
万歳の折れんばかりの大男/浜井武之助
大男と祭りが晴れて別れけり/川崎展宏
屈斜路湖の草刈つてきし大男/斉藤夏風
大男杉の花粉に泣きながら/藤原わかな
砂糖黍かゝヘアラブの大男/田中憲二郎
雁帰る野鍛冶老いても大男/百合山羽公
はつなつや酔へばいよいよ大男/西野理郎
ビアホールホルンを吹いて大男/関森勝夫
大男にてもありける利休の忌/相生垣瓜人
ペーロンや銅鐸打ち鳴らす大男/松本あや子
秋風や家さへ持たぬ大男/一茶/文化二年乙丑
霍乱や一糸もつけず大男/村上鬼城「定本鬼城句集」
