惚れを使用した俳句

惚れに関連した俳句の例をまとめました。

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惚れを含む俳句例

朝貌や惚れた女も二三日/夏目漱石

茫と山惚と沼あり藤の花/小川昇一

小説の女に惚れて春炬燵/原赤松子

岡惚で終りし恋や玉子酒/日野草城

雛祭姉の娘に惚れて見ん/正岡子規

長寿眉自惚れてゐる初鏡/小嶋昭風

行水の女に惚れる鴉かな/高浜虚子

嫁が君夜の赤目に惚れぼれす/安西篤

ほんの少し自惚鏡小鳥来る/中村明子

紅葉狩地蔵峠の名に惚るる/藤田湘子

きき惚れる蝉のだみ声石垣島/中山純子

くくくくと蛙に蛙惚れて鳴く/辻田克巳

春の夜や岡惚帳をふところに/竹田小時

無愛想な大雪渓に惚れにけり/川端豊子

胡弓弾く男に惚るる風の盆/結城美津女

自惚も少しあらねば初郭公/須田奈津子

夢殿を惚と見て過ぐ無月かな/関戸靖子

帽子屋の自惚れ鏡木の葉髪/大野伊都子

鶯に聞き惚れて世に遅れだす/篠崎圭介

もの涼し春日の巫の眼に惚れた/正岡子規

俳句例:21句目~

八十八夜水音を聞き惚れもして/中山純子

植木屋の松に惚れつつ手入かな/京極杞陽

殿さまに高尾は惚るる案山子かな/龍岡晋

猫の足に惚るる如きは風邪心地/永田耕衣

惚れ役の恋にしほれし菊人形/山上樹実雄

天の戸の明く手毬唄聞き惚るる/依田明倫

薄暗き野寺に惚れる涅槃かな/秋元不死男

十六夜や間違ひ電話の声に惚れ/内田美紗

惚れ惚れと若人の句読む息涼し/殿村莵絲子

己惚れ鏡といふがありけり花菖蒲/井桁白陶

春暁を粧いし婦長に少し惚れる/赤城さかえ

サフランの花の馬鹿馬鹿しさに惚れ/高澤良一

惚れつぽく飽きつぽく雛あられ噛む/仙田洋子

線路際の椿工夫が惚れちよるばい/磯貝碧蹄館

冬木立己惚れ屋さん膝かかえ/しらいししずみ

惚れること惚れられること今年竹/秋元不死男

団体テレホンカードに同感惚れていたんだ/宮崎二健

くろぐろと闇たぐりこみそそり立つ大樟おとこならば惚れむに/久々湊盈子