近道を使用した俳句

近道に関連した俳句の例をまとめました。

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近道を含む俳句例

極楽の近道いくつ寒念佛/蕪村

黍畑の近道来ませ十三夜/紅緑

人知らぬ近道寒し初桜/羅蘇山人

近道は墓地の脇道盆踊/高澤良一

地蔵会や近道を行く祭り客/蕪村

近道に氷を渡る師走哉/正岡子規

朝桜夜桜わが家への近道/桂信子

近道にちんや横町初観音/中火臣

近道や茨白うしてうす暗き/紅葉

近道の藪の径なり烏瓜/中島大三郎

近道は干潟づたひや福詣/手島靖一

産院へ近道となる天の川/対馬康子

近道の昔のままに水引草/小谷久子

近道にして街竝や二の替/古舘曹人

掃苔や近道をして母来る/野村泊月

大空に近道はなし鰯雲/五十嵐哲也

近道の思はぬ暗さ酉の市/関野俊雄

溝沿に近道するや草の花/西山泊雲

小笹原下る近道霜ばしら/寺田寅彦

島遍路干潟歩きて近道す/芳野正王

俳句例:21句目~

年の暮嵯峨の近道習ひけり/炭太祇

掃苔や近道とりて母来る/野村泊月

灯台へ近道のない油照り/窪田久美

近道の裾濡らしたる春祭/藤井澄子

梨棚をくぐる近道捕虫網/永方裕子

近道も花遠廻りしても花/河野美奇

近道をゆきたる不覚草虱/森下光江

近道を覚えて涼し宇陀郡/大石悦子

寿福寺へ近道とあり鳥総松/松本澄江

御影供に近道わたる野川哉/正岡子規

境内は塾の近みち花明り/磯崎ゆきこ

極楽の近道こゝか曼珠沙華/大谷句佛

泳ぎ了へ子の近道の中華街/橋本榮治

海坂へ近道ありや夏の蝶/殿村莵絲子

町中へ近道社の茅の輪抜け/関森勝夫

稻刈て近道もどる牛のむれ/正岡子規

竹煮草長けて近道真昼なり/窪田玲女

近道によき事ふたつ清水かな/千代尼

近道のいつの間に失せ茨の実/湯川雅

から駕籠の近道戻る花野哉/正岡子規

俳句例:41句目~

二天門から近道や羽子板市/宇田零雨

近道やいが栗落て足をさす/正岡子規

冬館訪ふ近道や廃虚の中/中村草田男

近道をくるは地の子ら夏祭/中村勝臣

近道をこえ行く山の胡蝶哉/正岡子規

口切にゆく近道の谷中墓地/佐野美智

近道を行くや茶摘の唄遠し/島田青峰

子がいつも近道をくる厩出/宮坂静生

近道を迷はず抜けて桑の花/稲畑汀子

文芸に近道はなし浮いてこい/鈴木榮子

パン買ひに三味線草の近道を/細見綾子

滝見んと温泉宿の庭を近道す/古賀邦雄

近道のつもりが何ですすき原/高澤良一

近道や蚊柱に遇ふあまたたび/会津八一

近道をしてゐるつもり春泥に/稲畑汀子

近道の墓場を通る夜學かな/鈴木洋々子

近道も片陰もなき道をゆく/明石春潮子

近道を知りつくしゐる白い靴/赤尾恵以

渡岸寺に近道ありて茄子畑/石山ひさ志

浜へ出るロビー近道ソーダ水/稲畑汀子

俳句例:61句目~

法起寺への近道梨の花匂ふ/喜多山敏女

逝く年の近道探しゐるごとし/高澤良一

青麦の丘の近道知りて訪ふ/松本たかし

鮎宿の瀬への近道ありにけり/山下美典

近道を来て日の足らぬ清水かな/千代尼

佃の子に路地は近道なづな咲く/保坂伸秋

近道へ出てうれし野の躑躅かな/與謝蕪村

近道のはずがある日の金鳳花/大塚美智子

近道を阿闇梨につるゝ時雨かな/斯波園女

稲架立ちてわが近道の絶えにける/児玉小秋

熱燗ひつかけたら墓地が近道よ/松本火出男

近道の坂を登りてかなしみ増す/鈴木六林男