季語/苗木市(なえぎいち)を使った俳句

俳句例:101句目~

苗売の結飯とり出し食ひにけり/阿波野青畝

苗木市売れ残るもの芽吹きけり/伊藤伊那男

ボールペン売も出てをり苗木市/加倉井秋を

苗売りの無口ぞ良けれ飛行機雲/田川飛旅子

苗売りの雨くさぐさの苗ぬれて/小川双々子

みづうみの端が見えをり苗木市/藤田あけ烏

駅前に茄子苗売りのこぼせし土/田川飛旅子

すぐ通り抜けてしまひし苗木市/堀川/炭舟

雨はれしからかささげて植木市/大橋櫻坡子

泊夫藍の苗売ってをるメノコかな/河野照代

種のよく売るる日と苗売るる日と/後藤比奈夫

灯を入れてまた値のかはる苗木市/岡本まち子

苗売の去りたる木戸の開きしまま/成瀬正とし

苗木売来てさみどりを地へほどく/金箱戈止夫

おもちやのラッパ雨に鳴らして苗木市/高井北杜

ボランティアの夫の苗売るみどりの日/山口恵子