季語/成木責(なりきぜめ)を使った俳句

「成木責」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「成木責」について

【表記】成木責

【読み方】なりきぜめ

【ローマ字読み】narikizeme

子季語・関連季語・傍題・類語など

・木責(きぜめ:kizeme)

・木呪(きまじない:kimajinai)

・果樹責(かじゅぜめ:kajuzeme)

・成祝(なりいわい:nariiwai)

・木を囃す(きをはやす:kiohayasu)

・なるかならぬか(なるかならぬか:narukanaranuka)

季節による分類

・「な」で始まる新年の季語

・「新年の行事」を表す季語

・「新年」に分類される季語

月ごとの分類

1月の季語

成木責を含む俳句例

成木責大藁屋にて子沢山/甲斐遊糸

雪原に汽笛の沈む成木責/石田波郷

成木責白神山に響きけり/斎藤耕心

狂言の物腰そろと成木責/赤松薫子

越中に父幼くて成木責め/沢木欣一

太陽も責めに加はり成木責/池田秀水

成木責兄は大猿われ小蟹/加藤知世子

成木責大里郡いまもあり/田中午次郎

成木責火の用心の旗ゆれる/坂井三輪

朝酒の酔ほんのりと成木責/中島静江

声ほどに力は入れず成木責/猪俣千代子

山里にむかしのままの成木責/清水美京

成木責昼湯に浸り見てをりぬ/古川芋蔓

柿の木の深傷は成木責せしか/小島禾汀

槐には軽打してゆく成木責/中戸川朝人

成木責鳶の狂ひとなりにけり/石田勝彦

夜をこめて成木責めきし深眠り/菊地一雄

成木責しつつ故郷は持たざりき/加藤秋邨

成木責日照雨に濡れて終りけり/皆川盤水

成木責父につきゆき囃したる/瀧澤伊代次

俳句例:21句目~

木の汁が鉈をぬらせる成木責/瀧澤伊代次

枝振りの悪きは打たれ成木責め/高橋利雄

打つたびに朝日こぼせり成木責/佐野鬼人

生り木責め思想が密となるならば/竹中宏

眠る木を責め苛みて何かせむ/相生垣瓜人

これ以上疎遠となれば成木責め/相原左義長

伐る話などしたるのみ成木責め/山本きよ子

凍鶏は生めよ成木は成れと責む/百合山羽公

成木責ほつたらかしといふ柚子に/茨木和生

東鶏は生めよ成木は成れと責む/百合山羽公

裸木を責めて興ぜむ日ともせり/相生垣瓜人

木も責めず鬼をも打たず卑怯なり/相生垣瓜人

責め苦にも遭はざりし木の静かなり/相生垣瓜人

なりまをしそろと云ふまで木を責むと/相生垣瓜人