「暑中見舞」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「暑中見舞」について
【表記】暑中見舞
【読み方】しょちゅうみまい
【ローマ字読み】shochumimai
子季語・関連季語・傍題・類語など
・土用見舞(どようみまい:doyomimai)
・夏見舞(なつみまい:natsumimai)
–
季節による分類
・「し」で始まる夏の季語
・「夏の生活」を表す季語
・「晩夏」に分類される季語
月ごとの分類
暑中見舞を含む俳句例
夏見舞妻に一枚吾に二枚/高澤良一
添書に招き文あり夏見舞/富田潮児
幸不幸言はず同文の夏見舞/管秀郎
悪役も暑中見舞の律儀かな/秋山夏樹
腐りたる暑中見舞の卵かな/正岡子規
水色の便箋暑中見舞なる/井手くに子
不幸なる人より暑中見舞かな/森白象
うす箋に愁ひもつゞり夏見舞/飯田蛇笏
来はじめし暑中見舞の二三枚/遠藤梧逸
横目で見る暑中見舞の女文字/谷口桂子
遠き人ばかりに暑中見舞せん/佐藤佳津
青年の気宇の書体や夏見舞/東郷喜久子
飲み仲間直腸断てりと夏見舞/高澤良一
夏見舞ちぎり絵に句を添書に/野畑節子
夏見舞明治村より出しにけり/井上壽子
富士山頂より寄せ書の夏見舞/佐野梧朗
黒部より水とどきけり夏見舞/鈴木昌江
クーデターありし国より夏見舞/佐野典子
ヤップより届き主治医の夏見舞/高澤良一
夏見舞かたがたからすうりの花/松木雨生
俳句例:21句目~
暑中見舞の返事怠り遊びけり/楠目橙黄子
暑中見舞書く墨すれば鳴る机/大岳水一路
暑中見舞おほかた貧を守りをり/青木泰夫
病よしと暑中見舞に書きそへる/那須青牛
暑中見舞漢字の国のひとにかな/松本澄江
暑中見舞と太字四字の子の葉書/志摩知子
夏見舞派手な切手を貼つて出す/堀/カンナ
書き出しはまだひとりかと夏見舞/辻美奈子
かもめーるに打つワープロの夏見舞/中島杜史
気楽に生きて居ますと暑中見舞かな/川村紫陽
暑中見舞阿諛もて書きしインク滲み/大野悠子
アムール江畔の陣中へ暑中見舞かな/楠目橙黄子
暑中見舞きみきつとなめて星切手/こしのゆみこ