季語/敗荷(やれはす)を使った俳句

「敗荷」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「敗荷」について

【表記】敗荷

【読み方】やれはす

【ローマ字読み】yarehasu

子季語・関連季語・傍題・類語など

・破蓮(やれはちす:yarehachisu)

季節による分類

・「や」で始まる秋の季語

・「秋の植物」を表す季語

・「晩秋」に分類される季語

月ごとの分類

10月の季語

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敗荷を含む俳句例

敗荷の水も力を失へり/蘭添水

雨音が弾音となり破蓮/堀敬子

蓮破る雨に力の加はりて/青畝

敗荷いまさらに水怖しく/岸田稚

破蓮の一日二日は蝶も来ぬ/楸邨

敗荷の茎面白や水の綾/高浜虚子

敗荷や旅の暇の己が影/石田波郷

破蓮の霧雫して青きかな/佐野良太

さればこそ賢者は富まず敗荷/蕪村

敗荷や雨は静かに降りつゞく/淡嵩

敗荷や笑ふがごとき鴨のこゑ/重信

虹口に果てし大伯母敗荷/塚本邦雄

敗荷や病者の息の熱きこと/石嶌岳

敗荷の中の全き一葉かな/清崎敏郎

敗荷の千本沼の千羽鴨/文挟夫佐恵

破蓮千変したるばかりなり/斎藤玄

屈服の仕方まちまち破蓮/高澤良一

かの池のかの敗荷よ頬杖よ/池田澄子

破蓮や城の残せる門四つ/水原秋櫻子

さればこそ賢者は富ず敗荷/與謝蕪村

俳句例:21句目~

破蓮や由緒手まねく後ろ髪/石塚友二

破蓮や砦はふかく水を衝く/成田千空

敗荷の一望こらえ性なくて/岩崎波久

破蓮や降る日月の金の斧/大原千鶴子

一念にかられて来たる敗荷/高澤良一

亀の居て破れ蓮の水うごきけり/草城

人の世に息をひそめて破蓮/望月精光

破蓮や鳥を誘ふに水もなく/依光陽子

破蓮身もて償ふものありや/栗林千津

十日経ずして存分の敗荷田/宝栄将崇

腹蔵なき敗荷となり天が下/高澤良一

舷に敗荷の貼りつきしかな/岸本尚毅

障子少し開け敗荷を目に入れし/八束

敗荷の目のうちそとに暮れかかり/稚

敗荷の真昼をよぎる石礫/水野真由美

声とゞき易し敗荷を掘る人に/飴山實

敗荷や風がなびかす蒲の中/野村喜舟

敗荷田木琴の音立てゐたり/小林貴子

獺の提灯遠き敗荷かな/長谷川零餘子

敗荷に向きて明窓浄几かな/吉井莫生

俳句例:41句目~

石橋の下に敗荷かたまれり/堀越胡流

敗荷に水美しく日のわたる/相馬黄枝

破れ蓮一茎一葉日のやはら/加藤耕子

破蓮の惨たる月日つづくかな/神保作

破蓮の真昼をよぎる石礫/水野真由美

破蓮の破れの尽きたる観世音/森澄雄

敗荷のかげを沈めて靄深し/渡辺立男

破蓮の裏も表もなく破れ/遠藤若狭男

敗荷や風切りつけて切りつけて/石嶌岳

朱膳喰うはるかはるかな敗荷/安井浩司

敗荷をそびらに女足袋を穿く/高橋馬相

敗荷のもうこれ以上咎負へず/小山祐司

破れ蓮水はひたすら黙しいる/窪田久美

敗荷の地中管弦楽おこらむ/沼尻巳津子

破蓮となく枯蓮となく広し/石井とし夫

敗荷やあまつさへなる風夕ベ/尾崎迷堂

山姥の貌を見せたる破れ蓮/河野多希女

敗荷より俳句授かるまで長居/高澤良一

敗荷揺れる前頭葉の重たい日/鈴木伸一

破蓮の騒然として日暮来る/古賀まり子

俳句例:61句目~

敗荷の水切れぎれに溜りをり/石河義介

敗荷の風いろいろに吹きにけり/岸田稚

敗荷にひかり散華の旅しぐれ/野澤節子

敗荷の池に沈むに間ありけり/橋田憲明

敗荷に懸かる日輪宙ぶらりん/高澤良一

敗荷を見飽かぬ人の横に居る/池田澄子

敗荷を見にゆくといふ酔狂な/高澤良一

敗荷に隙間だらけの雨が降る/西村和子

破蓮の中行く舟の詩を積める/尾崎紅葉

破蓮に茶の間より掃く埃かな/野村泊月

水澄みて敗荷の影なかりけり/山根立鳥

敗荷の顔向けならぬ体に悄気/高澤良一

敗荷や夕日が黒き水を刺す/鷲谷七菜子

敗荷の真ん中にゐる四面楚歌/仙田洋子

裏返りうらがへり蓮破れにけり/辻桃子

障子あけてすぐ又しめし破蓮/高浜虚子

敗荷の無頼たること尚止めず/高澤良一

風よりも大きく騒ぎ敗荷田/石井とし夫

敗荷にひつかゝりたる夕日かな/岸風三樓

敗荷に風のつれなくなりにけり/高澤良一

俳句例:81句目~

敗荷のこと考へてばかりをり/今井杏太郎

敗荷のところかまはぬ日暮かな/河村正浩

敗荷の全うせるものここに見き/高澤良一

敗荷の影折れしまま澄みにけり/小林康治

破蓮と知りつつ闇の恐ろしき/山口水士英

敗荷の水の途方もない明るさ/加倉井秋を

破蓮にほのとともりぬ手古奈堂/吉田冬葉

破蓮に雨ぞろぞろと来て日暮/鷲谷七菜子

破蓮に風つつかかりつつかかり/行方克巳

敗荷は日に背きつゝ折れて伏す/萩原麦草

破蓮の水影もまた破れにけり/大久保橙青

破蓮の葛西や風のひびきそめ/水原秋桜子

破蓮やわかれてともにふしあはせ/高橋潤

破蓮や画舫のみちのおのづから/原田青児

柄の高さ残してをりぬ破れ蓮/深見けん二

この並木破蓮ひかる田も沿ヘり/加藤楸邨

ゆく舟にみづき~て蓮破れぬ/軽部烏頭子

ゆづらざる景となりたる破れ蓮/石田勝彦

敗荷の破れし夢はつくろへず/稲垣きくの

わが眠るときの破蓮さびしけれ/中烏健二

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