季語/夜食(やしょく)を使った俳句

「夜食」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「夜食」について

【表記】夜食

【読み方】やしょく

【ローマ字読み】yashoku

子季語・関連季語・傍題・類語など

・夜食とる(やしょくとる:yashokutoru)

・夜食喰う(やしょくくう:yashokuku)

・夜食どき(やしょくどき:yashokudoki)

・夜食粥(やしょくがゆ:yashokugayu)

季節による分類

・「や」で始まる秋の季語

・「秋の生活」を表す季語

・「三秋」に分類される季語

月ごとの分類

8月の季語

9月の季語

10月の季語

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夜食を含む俳句例

炭焼の夜食喰ふらん月夜影/車庸

夜食とる後姿の足重ね/福田蓼汀

迷ひ箸考へ箸となる夜食/鷹羽狩行

消防署音たて運ぶ夜食鍋/阿部寿雄

臼洗餅や牛にも夜食草/中戸川朝人

松虫のなくや夜食の茶碗五器/許六

婚の膳通夜の夜食に衣被/甘田正翠

朧夜や下男のはこぶ夜食膳/田中冬二

お夜食に汚れし皿を茫然と/岩田由美

夜食果て福神漬が落ちてゐる/辻桃子

夕空見てから夜食の箸とる/尾崎放哉

夜食欲る一人に厨灯しけり/稲畑汀子

母田に夜食の暖と決断と/赤松けい子

夜食する箸白々と狎妓かな/久米正雄

異郷にて学べり夜食支へとし/坂井建

階段の裏にわれある夜食かな/小澤實

夜食楽し女は女坐りして/金盛仁平舎

鹿二匹つるして猟師夜食す/子規句集

夜食とる駅の反対側に降り/能村研三

一部屋に新郎新婦夜食せり/辻美奈子

俳句例:21句目~

月おぼろ高野の坊の夜食時/蕪村遺稿

月遠き近江の宿の夜食かな/飯田蛇笏

夜食の手とどく水屋の蝮酒/宮武寒々

夜食たのし女は女坐りして/金盛仁平舎

お夜食の重箱に雨つけて来し/岸本尚毅

人の顔見つゝたべゐる夜食かな/上村占

花の夜食べあらしたる鯛の骨/中山純子

八階の風の荒れたる夜食かな/中西夕紀

帽置いて田舎駅長夜食かな/池内友次郎

勉強の妥協にあらず夜食とる/井奥成彦

道化師の鼻外しをる夜食かな/延広禎一

歯にあてて夜食の丼厚きかな/菊地龍三

機械油の両手に匂ふ夜食かな/榎本城生

夜食とる画室より来し蓬髪も/皆吉爽雨

夜食とる老にはそへて汗拭ひ/亀井糸游

夜食とる群探知機見据ゑつつ/高岡辰雄

夜食粥在所の冷えは膝よりす/石橋秀野

梟が鳴けば夜食となりにけり/青木月斗

炉辺たのし夜食のものを朴の葉に/爽雨

蝿除やひとりの夜食味気なし/深尾正夫

俳句例:41句目~

遠目にも嬉しき顔の夜食かな/岸本尚毅

頭数よむは夜食の出るらしく/野依雅堂

鶏頭や夜食に呼ばれたる真昼/杉野一博

簗番のまつくらがりの夜食かな/村松紅花

夜食には夜食の贅のありにけり/高浜朋子

夜食持ちきて一問を解いてやり/岡田順子

どんぶりに顔を落して夜食かな/唐笠何蝶

稲妻を見初む夜食に閉ざさずて/富田木歩

所望して小さきむすび夜食とる/星野立子

夜食して良書に似たる友多し/山田みづえ

運ぶ間もたぎる夜食を僧の前/赤松けい子

道化師の化粧のままの夜食かな/奥田弦鬼

幸薄きことには触れず夜食とる/田中延幸

月に出て夜食する手を洗ひけり/清原枴童

虫籠になすび夜食になすびかな/岸本尚毅

脇役のかたまつてとる夜食かな/角川春樹

簡単な芋の煮っころがしが夜食/高澤良一

好きな人ゐるのゐないの夜食とる/辻美奈子

ひそやかに夜食をとりて看取妻/副島いみ子

夜食あとさと片づけてしまひけり/加藤晴子

俳句例:61句目~

ネオンさす狭き事務所や夜食とる/小田道知

ハンマーに腰おろしたる夜食かな/清原枴童

末子が食べし小鯛の裏を母夜食/中村草田男

鍋のものにぎやかに煮え夜食かな/田中冬二

板の間にひざをならべて夜食かな/森川暁水

友くるや夜食の箸をおろすとき/吉岡禅寺洞

鳥食に似てひとりなる夜食かな/能村登四郎

星に夜食地にうつぶせに熔接面/田川飛旅子

膝もとにいとどの跳ねる夜食かな/森川暁水

悲鳴にも似たり夜食の食べこぼし/波多野爽波

くらければ木槿の見えぬ夜食かな/廣江八重櫻

かりそめに衣たるモデルの夜食かな/日野草城

虹鱒の夜食チェホフを語る女史/長谷川かな女

ほほばれるかほを見あひて夜食かな/森川暁水

焼にぎりかぐはしかりし夜食かな/三宅清三郎

あつけなく食べてしまひし夜食かな/小林草吾

切羽の灯見ゆるところに夜食とる/戸澤寒子房

小法師のもれなかりける夜食かな/大橋櫻坡子

縁とほくなりさうな子へ夜食かな/ふけとしこ

くろがねを打ち来て夜食するうから/久米正雄

俳句例:81句目~

明日ありて夜食のひまも惜しむなり/亀井糸游

舌噛むなど夜食はつねにかなしくて/佐野まもる

手おくりに皆にわたりし夜食かな/宮城きよなみ

夜食食むことなくなりて四十路かな/稲畑廣太郎

だまりこくるための夜食となりにけり/上田五千石

夜食粥猫叱るより術なきか/『定本石橋秀野句文集』

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