季語/夜店(よみせ)を使った俳句

「夜店」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「夜店」について

【表記】夜店

【読み方】よみせ

【ローマ字読み】yomise

子季語・関連季語・傍題・類語など

・夜見世(よみせ:yomise_)

・干見世(ほしみせ:hoshimise)

季節による分類

・「よ」で始まる夏の季語

・「夏の生活」を表す季語

・「三夏」に分類される季語

月ごとの分類

5月の季語

6月の季語

7月の季語

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夜店を含む俳句例

片かげを早行く夜店車かな/風生

夜店はや露の西國立志編/川端茅舎

肩車されて夜店の上を行く/鷹羽狩行

線香を買うて夜店の灯る町/後藤夜半

大樹下の夜店明りや地蔵盆/杉田久女

北風や夜店尻なる古雑誌/五十嵐播水

横顔の夜店の花を買ふ人よ/木村蕪城

と離れに臼窓ある夜店かな/野村喜舟

植木屋の夜店の跡や道の露/子規句集

山町の夜毎の霧に立つ夜店/鈴木貞二

ふる里は遠し夜店の螢買ふ/山田弘子

外套に風少し出て夜店の灯/島田青峰

境内に水打ち夜店立ち始む/高澤良一

少年の時間の余る夜店かな/山根真矢

寄居虫が夜店の闇へ逃亡す/山田弘子

夜店出す車よりまづ犬飛び出/辻桃子

夜店立ち蛸の踊れる屋台幕/高澤良一

西側も夜店の出でゝ年の市/小澤碧童

夜店匂ふかつて妻の日娘の日/岡本眸

夜店の灯杜を焦がして狂ふ蝉/高澤良一

俳句例:21句目~

お願いを連発する子夜店の前/高澤良一

夜店出す金木犀の木を立てて/阿部完市

夜店建ち始む配線むき出しに/高澤良一

晩涼や夜店はてたる吉田町/五十嵐播水

つながつて一灯づつの夜店の灯/岬雪夫

夜店見る人ら漂ひあふごとし/小原青萍

旅先の夜店の中を風が吹く/猿橋統流子

棚を組みはじめし夜店なんの店/辻桃子

まばら立つ夜店の中の胡桃売/石川桂郎

水の臭火の臭夜店活き活きす/寒川北嶺

モナリザが寒き夜店の土の上/三好潤子

水舎から水借り夜店支度かな/高澤良一

水舎の水貰ひて夜店支度かな/高澤良一

池に灯の映りて夜店らしくなる/岡本眸

浅草のべったら市の夜店恋ふ/内田愛子

湖沿ひの淋しき町の夜店かな/小林拓水

父の手を奪ひあふ子や夜店見る/森田峠

六斎の森までつづく夜店の灯/金子篤子

簀屏風に柳垂れたる夜店かな/増田龍雨

耳朶に灯の透きし夜店の白兎/土生重次

俳句例:41句目~

りんご飴緑もありし夜店かな/尾関令子

蒜の臭さに馴れて夜店見る/木下いさむ

売物の壷に銭入れ夜店守る/岩佐/たか

裸電球空つつ抜けに夜店の灯/田山諷子

詣で来て旅の夜店の灯の下に/岡安仁義

赤き月のぼり夜店のしまふ刻/真岸米子

門前のところが暗き夜店かな/清崎敏郎

夜店の灯くらき七色唐辛子/石川星水女

灯の隅の夜店啖呵を売つてゐる/丸山嵐人

走り根を除けて夜店を組み始む/高澤良一

そくばくの水を守れる夜店かな/綾部仁喜

そもそもは夜店のひよこ羽抜鶏/若月勝男

はめて見て夜店の指環買ふ女/嶋田摩耶子

豆炭の焔を上ぐ夜店芙美子亡し/寒川北嶺

引いて来し夜店車をまだ解かず/高濱虚子

わが母のうら若き日の夜店の灯/細川加賀

役に立つ夜店で買ひし衣紋竹/片岡片々子

川風につきあたりたる夜店かな/古白一吐

仮面買ふ旅の夜店のたはむれに/岩田道子

夜店見に連れ立つごとし姉妹仏/藤岡筑邨

俳句例:61句目~

夜店の灯とぎれ踏切暗きかな/松浦沙風郎

泣くごと帰る夜店の婆の乳母車/羽部洞然

初観音梅のかげさす夜店かな/織田烏不関

秤置き駄菓子を売れる支那夜店/京極杞陽

白鳥座灯の消えてゐる夜店あり/長谷川櫂

夜店いま蝿捕草のよく売るる/平野/孝純

夜店からも上ぐる供物や十夜寺/高田蝶衣

夜店にて仮名書論語妻買ひし/池上浩山人

忿怒仏の貌の浮かびし夜店かな/老川敏彦

夜店へと紅き鼻緒の下駄履いて/川口咲子

炎威衰ふるとみれば夜店車はや/福田蓼汀

銭亀におからなど撒き夜店人/宮下のりを

夜店の灯裏より洩れて軌道まで/北野民夫

非番なる燈台守と夜店に遇ふ/冨田みのる

飴細工見てゐる禰宜の夜店かな/永方裕子

まだ暮れぬ夜店待つ子の落着かず/山下孝子

夜店の灯明るきところ子供群れ/成瀬正とし

我が膚のぬくもりに菊の夜店見る/右城暮石

夜店の灯古きパリーの地図を買ふ/有馬朗人

夜店建ちけふの稼ぎを待つばかり/高澤良一

俳句例:81句目~

曾て住みし町よ夜店が坂なりに/波多野爽波

夜店の材鉄パイプなど持ち込まれ/高澤良一

夜店の灯逸れしところに伝道碑/冨田みのる

金桶にもたれかゞむ子夜店かな/高橋淡路女

いつの間に月の出てゐし夜店かな/細川加賀

モナリザの大小を地に夜店の灯/殿村菟絲子

陰にゐて夜店守の目鋭かりけり/長谷川/宏

五つ六つ海に揺れをり夜店の灯/笹本カホル

値切るのも面倒夜店のマンゴ買ふ/東中式子

黴の書を夜店に買うやチエホフ忌/古沢太穂

実梅買ひ夜店の灯にも触れて来し/町田しげき

売られゆくうさぎ匂へる夜店かな/五所平之助

かなぶんをぶんと呼び寄せ夜店の灯/高澤良一

夜店の荷夫婦で曳いてきておろし/成瀬櫻桃子

夜店ひらくさみしき人のむれなるか/高橋笛美

買ひし書のしかと手にある夜店かな/池上不二子

借りし子と行くがうれしき夜店かな/竹木野生子

余所の子に裾つかまれてゐる夜店かな/高木瓔子

汝が若妻の日なり夜店で買いしこの味噌壺/橋本夢道

ふたゝび出づれば夜店なほ宵のさまに/久保田万太郎

夏の季語
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