季語/柚味噌(ゆみそ)を使った俳句

「柚味噌」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「柚味噌」について

【表記】柚味噌

【読み方】ゆみそ

【ローマ字読み】yumiso

子季語・関連季語・傍題・類語など

・柚子味噌(ゆずみそ:yuzumiso)

・柚釜(ゆがま:yugama)

・柚味噌釜(ゆみそがま:yumisogama)

季節による分類

・「ゆ」で始まる秋の季語

・「秋の生活」を表す季語

・「晩秋」に分類される季語

月ごとの分類

10月の季語

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柚味噌を含む俳句例

朝寒や雨滴落ちの捨柚釜/会津八一

京は今愚庵の柚味噌蕃椒/寺田寅彦

古妻の柚味噌作るや里心/寺田寅彦

誰彼にくれる印や柚味噌/高濱虚子

傾きて灰に嘯く柚釜かな/高田蝶衣

憤り抑へし我れと柚釜かな/野村喜舟

聖人の脳味噌覗く柚味噌哉/会津八一

すり鉢に残り少き柚味噌哉/寺田寅彦

一本の柚子の主の柚味噌かな/菩提樹

雨三日柚味噌づくりの炭赤し/井上雪

万葉の歌物語る柚味噌かな/直木燕洋

偕老を希ふ柚味噌を箸先に/近藤一鴻

出代の造り損ねし柚味噌哉/寺田寅彦

喰残す柚味噌の釜のいとどかな/程己

摺小木も其の梢とは柚味噌かな/丸石

客僧に柚味噌振舞ふ山家哉/寺田寅彦

貧厨や柚味噌残りて鼠鳴く/正岡子規

尻焦げし柚味噌の釜や古畳/子規句集

柚味噌焼く雨の夕や菊百句/子規句集

禅僧と禅庵に語る柚味噌哉/寺田寅彦

俳句例:21句目~

一汁一菜到来の柚味噌珍重す/村山古郷

塩梅のなれて今年の柚味噌哉/尾崎紅葉

青き葉をりんと残して柚味噌かな/涼菟

柚味噌して膳賑はしや草の庵/村上鬼城

柚味噌焼く閻浮檀金の焔かな/西島麦南

焼過ぎた尻をことわる柚味噌かな/太祇

柚味噌のある限り貧何ものぞ/石塚友二

草庵や柚味噌売る店遠からず/子規句集

数作りひとつ形佳き柚釜あり/和田祥子

湯浴みして柚味噌の匂ふ旅の宿/野田武

柚子味噌や家郷に遠き雇人/八牧美喜子

柚子味噌や男鍋釜鳴らしては/小林康治

親猫に践みつぶされし柚味噌哉/会津八一

晨に起て主客碁を打つ柚味噌哉/寺田寅彦

恋放れ柚味噌の附句したりけり/前川素泉

亢として柚味噌静かや膳の上/芥川龍之介

香に堪て味噌入れ更ふる柚釜哉/会津八一

柚味噌尽きて更に梅干を愛す哉/正岡子規

柚味噌是あるかなと酒煖むる/吉野左衛門

箱膳に南無醍醐味の柚味噌かな/野村喜舟

俳句例:41句目~

柚味噌焼くと洛内外の鐘鳴らせ/島田青峰

旅びとに斎の柚味噌や高山寺/水原秋櫻子

柚子味噌のある限り貧何ものぞ/石塚友二

禿椀に慰斗をつけたる柚味噌哉/寺田寅彦

手紙先づ至り柚味噌来る事遅し/丸山作楽

柚子釜の葉を焦がさんと焔かな/皆吉爽雨

柚子釜も亦哭しつつ笑ひつつ/相生垣瓜人

母の忌に供へし柚釜独り食ぶ/中島木曽子

貧も又三昧に入る柚味噌かな/菅原師竹句集

風邪ごゑのおのれに遠き柚味噌かな/森澄雄

三輪山の箸にいただく柚釜かな/八木林之助

あみだ仏ぶつ~と泣く柚味噌かな/松瀬青々

咳呆けぬ柚味噌の箸をもちながら/石田波郷

小坊主の柚味噌すりけりかはる~/寺田寅彦

我ねぶり彼なめる柚味噌一つかな/正岡子規

柚子味噌やひとの家族にうちまじり/岡本眸

日鼻書き箸さして柚味噌嬲らるる/会津八一

柚の木兀として京極に柚味噌出づ/子規句集

柚味噌にさらさらまゐる茶漬かな/高浜虚子

柚子釜の香をありありと病臥かな/石川桂郎

俳句例:61句目~

柚味噌やふるさとに母すでに亡し/岡本歩城

老僧や手底に柚味噌の味噌を点す/子規句集

鉄鉢の色に焦げたる柚釜かな/菅原師竹句集

酔ふ主客柚味噌焦してしまふかや/阿波野青畝

醍醐味を舌打つ僧の柚味噌かな/菅原師竹句集

文面は至れり尽くせり柚味噌のこと/高澤良一

柚味噌焼くや嘗めこゝろむる箸の先/高浜虚子

柚味噌わくや子等に遅れし朝の膳/大谷碧雲居

柚子味噌やひと日生きれば一日老ゆ/堀口千代

柚味噌もらうてたくや五勺のひとり飯/中勘助

落入りて坩堝と煮ゆる柚味噌かな/河東碧梧桐

思ひごと過ぎてをりたる柚釜かな/八木林之介

柚子釜の柚子の一葉の濃かりけり/坂口ふよう

葉ながらに柚味噌なまめく比丘尼寺/会津八一

柚味噌に不平の句あり會へば無し/石島雉子郎

柚味噌なめて舌頭に是非を分ちけり/高田蝶衣

灯りても柚釜づくりのなほつづく/水原秋桜子

焦げて来てほろと葉落ちし柚釜かな/賀川大造

柚味噌あり酒なくんばあるべからず/寺田寅彦

禅を問へば柚味噌を以て答へけり/菅原師竹句集

俳句例:81句目~

廓然と焼きこぼれなき柚味噌かな/菅原師竹句集

子等たぬし柚子味噌の香ぞ部屋ぬちに/小林康治

いくかたぎ箸のたのしき柚味噌かな/軽部烏帽子

柚味噌焦がしてわれら甦りつゝあるか/石田波郷

母亡ければ悲しみに焼く柚味噌かな/中塚一碧楼

柚子味噌の底となりたるめでたさよ/佐野青陽人

海老活きてひそみしさまの柚釜かな/水原秋桜子

柚子味噌をなめつつきのふ今日の酒/片山鶏頭子

柚味噌焦ぐる汝刀を以て火を埋めよ/長谷川零餘子

柚子味噌の焦げたるも菊の枯れたるも/岡本癖三酔

柚子味噌を焚きゐるらしき香に訪へり/上野さち子

生壁や朝日斜に水仙花柚味噌/安田木母、秋田握月

明け易き片山影を鵜舟かな柚味噌/安田木母、秋田握月

背戸させは表に聞ゆ落し水柚味噌/安田木母、秋田握月

秋の季語
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