季語/十六夜(いざよい/じゅうろくや)を使った俳句

「十六夜」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「十六夜」について

【表記】十六夜

【読み方】いざよい/じゅうろくや

【ローマ字読み】izayoi

子季語・関連季語・傍題・類語など

・いざよう月(いざようつき:izayotsuki)

・二八夜(にはちや:nihachiya)

・既望(きぼう:kibo)

季節による分類

・「い」で始まる秋の季語

・「秋の天文」を表す季語

・「仲秋」に分類される季語

月ごとの分類

9月の季語

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十六夜を含む俳句例

十六夜や絹雲高き越の国/小澤實

十六夜や上蔟急ぐ蚕棚/岡本庚子

十六夜もまた更科の郡かな/芭蕉

十六夜や水よりくらき嵐山/蜃楼

十六夜や慥に暮るる空の色/去来

置忘れ来し十六夜の女傘/岸田稚

十六夜やしばし黒谷眞如堂/青雨

相阿彌の宵寢起すや大文字/蕪村

十六夜の黒からぬ髪梳り/桂信子

十六夜や鯨来初めし熊野浦/蕪村

十六夜の色城壁にうまれけり/楸邨

十六夜の芋汁残り少かり/寺田寅彦

二人旅寝物語りの十六夜/高澤良一

信長に信長触れぬ十六夜/攝津幸彦

十五夜も十六夜も雨辻仏/毛塚静枝

十六夜や一番藍の育つ蔵/橘美寿穂

十六夜の風吹通る框かな/石塚友二

十六夜のわが影出水渉り/松村蒼石

十六夜や一声こぼす五位の声/嵐外

里芋の茎の色よき十六夜/高澤良一

俳句例:21句目~

還暦を自祝の舞踏十六夜/宮武寒々

繊々と樅雲を曳く十六夜/飯田蛇笏

紅差して十六夜の月岬より/原和子

攝待にきせるわすれて西へ行/蕪村

川音にある十六夜の粟畑/岡井省二

十六夜の一客に焚く蔭香炉/佐野美智

十六夜の蔵に収まる能衣裳/佐川広治

十六夜の誰か先ゆく鹿の先/桂樟蹊子

十六夜はとり分け闇のはじめかな/翁

十六夜やつながり垂るる槐の実/夜半

十六夜の闇をこぼすや芋の露/千代尼

十六夜の地の香を放つ大欅/加藤耕子

十六夜の墨乾きゆく筆の尖/青木重行

十六夜の闇をのせたり浪花舟/蒼きう

荒肝を待つ十六夜の皿一枚/熊谷愛子

十六夜やたづねし人は水神に/泉鏡花

十六夜や片瀬へ帰す姪ひとり/きくの

中空を十六夜の月の出かけかな/暁台

何講の太鼓練りゆく十六夜/富田木歩

十六夜の風吹き通る框かな/石塚友二

俳句例:41句目~

砂山に十六夜差せる波の群/桂樟蹊子

十六夜の雨濛たりし愛日樓/筑紫磐井

十六夜の宿の枕を均しけり/高澤良一

十六夜も雨の中なる小豆かな/齋藤玄

十六夜の盲を訪へる盲あり/村越化石

十六夜の小腹に納む里の栗/高澤良一

梨の汁ほたほた膝に十六夜/林原耒井

木々の影踏み十六夜の城山に/川崎克

十六夜や樹上の鳥が瘤になり/峠素子

十六夜や囁く人のうしろより/千代尼

十六夜や兎の型に切る林檎/平林恵子

十六夜や人も四十か花の老/中村史邦

十六夜も橋で吹かるゝ嵐山/中村史邦

十六夜を宵よりねたる男哉/寺田寅彦

十六夜の月移りゆく牡蠣筏/伊藤ふみ

十六夜も太刀参籠す羽黒山/伊藤敬子

十六夜や龍眼にくのから衣/榎本其角

十六夜の月近々と山の宿/中島智椅子

十六夜の青に染まりし男運/栗林千津

十六夜の雲吹去りぬ秋の風/蕪村遺稿

俳句例:61句目~

十六夜や闇より後の月の雲/高井几董

十六夜や追炊やめて梨の味/渡辺水巴

十六夜や薄ささやく宵の秋/浜田酒堂

十六夜の青林檎なれば自閉的/安西篤

十六夜や草の中より松の幹/福田蓼汀

十六夜の水にちらばり水馬/萩原麦草

十六夜や舟中に聴く草の雨/中島月笠

十六夜もまだ更科の郡かな/松尾芭蕉

十六夜や母には私しか見えぬ/松本紀子

十六夜や汝ら創りし森に来て/村越化石

喪の家や和紙と十六夜清冽に/北野民夫

十六夜や溲瓶かがやく縁の端/日野草城

十六夜や石にたぐひて亀の甲/日野草城

十六夜や結び目褪せし笛袋/藤井寿江子

十六夜に蹴つて鮑の殼なりし/山尾玉藻

十六夜や繚乱として秋ざくら/遠藤梧逸

十六夜のいくつも橋を渡りけり/西山誠

十六夜や育児日記に父の文字/久田澄子

十六夜や西風強き一としきり/増田龍雨

十六夜や酒に間のある萩小鉢/古舘曹人

俳句例:81句目~

十六夜や飛ぶ鳥もなき草の原/中島月笠

地下出るに街洗はれて十六夜/西村公鳳

大文字やあふみの空もたゞならぬ/蕪村

十六夜のどつかと笑ひ仏かな/仙田洋子

峯風絶景十六夜秘曲/百済琴/高柳重信

待宵も十六夜も風なりしこと/村上三良

桑畑に出て十六夜の月を見し/細見綾子

灯さず入りて十六夜温泉あふる/及川貞

長短に簾かけあり十六夜/長谷川かな女

十六夜の声よく通る太郎冠者/向井久子

十六夜の大釜沸かす氏子たち/乙黒麦童

十六夜の妻は離れて眠りをり/石川桂郎

十六夜の子の眉を引く旅役者/内田純子

十六夜の宿の障子を走らする/高澤良一

十六夜の月に一位を聳えしめ/高澤良一

十六夜の月の面を照らすもの/後藤夜半

十六夜の月大いなる騎士の国/加藤耕子

十六夜の月移ろへば窓替へて/高澤良一

十六夜の村のはづれに親不知/伊藤柏翠

十六夜の気色わけたり比良伊吹/ぶん村

秋の季語
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