大学に関連した俳句の例をまとめました。
大学を含む俳句例
大学の裏河骨の沈み花/上野燎
大学の交響楽団部室夏/小澤實
大学に一陣の風夕桜/岸本尚毅
大学物療科へ入院/長谷川かな女
大学はいま戦場か方頭/宮坂静生
大学の石畳にも燕来ぬ/香西照雄
大学の孕雀に木木青む/下村槐太
大学に城門残る葛の花/西村和子
大学に馬の嘶き初筑波/岡田久慧
大学に鹿三頭の合格す/和田悟朗
熊ん蜂夏期大学の窓に入る/篠原
大学の時計が灯る樫の花/辻桃子
楝咲く大学の中川流れ/中谷葉留
大学の一坪ほどの芋嵐/小佐田哲男
大学の中に人住み鯉幟/富田閑牛子
大学の中を大根馬ゆきき/田村了咲
大学も葵祭のきのふけふ/田中裕明
大学は町の避難地蜻蛉来る/村田脩
大学の常盤木の冬ひき緊り/森澄雄
大学の年輪として大冬木/山下美典
俳句例:21句目～
大学に兵舎残れり冬の鵙/丹羽登代
大学の庭に大根花咲けり/沢木欣一
大学の庭の大根花咲けり/沢木欣一
大学に肥汲みの牛冬休み/宮坂静生
大学の隷書の印や書を曝す/小林理
秋風や大学常に檄に満つ/山本歩禅
束で買ふ大学ノート初桜/丸谷三砂
末枯や大学いつも灯りて/行方克己
恋猫に大学の垣長くあり/田村了咲
大学の空の碧きに凧ひとつ/山口誓子
大学の草に坐りて五月かな/山口青邨
ふゆくさや大学街は石坂がち/西垣脩
大学の裏門を守り冬菜守り/山口青邨
大学や落葉は古風な音立てて/藤井綸
大学を暗しと見たる新樹かな/森田峠
寒桜子に大学を見せにゆく/柴田龍王
春月や大学の門人出で来/波多野爽波
馬ひいてゆく大学の葉月かな/針呆介
柄長鳴き大学の町覚めはじむ/高橋清
桐の花大学裏に住みつくか/沢木欣一
俳句例:41句目～
大学に鼠取り掛け花八ツ手/宮坂静生
大学に仔猫棲みつき漱石忌/今野桂子
蘗ゆる老人大学遅刻者なし/毛塚静枝
大学に森の空あり朴の花/田中春星子
開放の夏期大学を覗くもの/山口誓子
大学のからの馬小屋卒業す/宮坂静生
大学の一番奥のさくらかな/須佐薫子
大学の日々遥かなり諸葛菜/鈴木貞雄
大学の桜が枯れる人のみ増え/穴井太
大学の矜持や八ツ手花零す/高橋馬相
大学の夏芝に寝て雲掴む/八木三日女
このごろの大学しづか春の蝉/橋本榮治
大学の沈黙おもたい森あるく/伊丹公子
大学のほとりの寺の月しぐれ/石原舟月
世田谷に農科大学仔馬生る/六田あき子
信州の夏期大学へ子を発たす/半谷綾子
初絵馬に目指す大学帽を描き/島/清子
柩車行く大学の樹がそよぐ町/伊丹公子
咲く花は天使の喇叭暑休大学/伊丹公子
大学のまんなかにある初句会/田中朗々
俳句例:61句目～
大学でもバーでもない春の闇/石井哲夫
警察大学跡地継子の尻拭ひ/矢島三榮代
大学に茶道部のある小春かな/西本一都
大学も九月となりぬ蝉の声/深見けん二
夫婦して夏季大学の生徒たり/小池森閑
大学を出て鬼灯を鳴らしをり/三嶋隆英
大学を出れば肩下げ梅雨の道/松本巨草
大学の眠れる本やほととぎす/中村夕衣
大学の花に婆来てめし食へり/田村了咲
大学の匂ひに満ちて銀杏散る/原子公平
爪染めて夏期大学に馳せ参ず/吉村千秋
盆僧の去るや大学空手部へ/赤松ケイ子
大学の前手掴みに蛸売らる/ほんだゆき
開け放す夏季大学を覗くもの/山口誓子
大学の蝉の尿よと仰ぎけり/赤松ケイ子
雀の子奈良大学を巣立ちけり/大島民郎
大学や雀はするめを這ひのぼる/攝津幸彦
大学の午後はやさしき仏の座/九鬼あきゑ
未来永い子といて大学食堂混む/伊丹公子
椋鳥殖ゆるもの大学は滅ぶもの/宮坂静生
俳句例:81句目～
大学のさびしさ冬木のみならず/加藤秋邨
毒虫がゐて大学のプールサイド/宮坂静生
大学にポスター多き四月かな/宇佐美敏夫
なかぞらの鳩や大学枯れ果てぬ/石田波郷
クローバの咲きて大学事もなし/岩崎照子
大学に飼われた孔雀陽を食べて/伊丹公子
夏期大学慣れざる言葉多かりし/中西利一
暮れゆける秋樹の韻き大学路/柴田白葉女
大学を出て山男ちやんちやんこ/福田蓼汀
大学を駆け抜けし翳五月憂し/鈴木六林男
大学総長らしき天使と聖夜待つ/大屋達治
風の漣ポプラに大学暑休来る/柴田白葉女
向日葵に大学の留守つづきおり/鈴木六林男
大学の今日のしづけさ笹鳴ける/深見けん二
栗鼠と懸巣が棲む大学の胡桃の木/伊藤敬子
青蔦の窓の大学詩を生までや/竹下しづの女
燃えてるかパリ大学の加名子くん/山岸竜治
大学のなかぬけて来て秋まつり/久保田万太郎
大学村にビショップ環の涼しき夏/田川飛旅子
大学に来て踏む落葉コーヒー欲る/中村草田男
