穢土を使用した俳句

穢土に関連した俳句の例をまとめました。

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穢土を含む俳句例

映画館裘匂ひ穢土なるや/山口誓子

穢土浄土いづれも土や寒鴉/秦夕美

穢土浄土風の撓みに松納む/角川源義

波郷忌の深大寺道穢土浄土/下村ひろし

穢土の川葭青々と施餓鬼かな/山口誓子

穢土もまた還る土なり秋蛍/高野ムツオ

亀鳴くや穢土も浄土もひとつ闇/児玉南草

厭ふべき穢土のものゝ具や蠅叩/尾崎迷堂

浄土にも穢土にも釘が錆びている/稲葉直

穢土浄土分かつ朱の橋柳絮とぶ/里川水章

穢土浄土月の砂漠の賭博都市/保田白帆子

沙羅浄土穢土を忘れてをりにけり/倉橋弘躬

穢土浄土もとよりあらず秋日和/小西愛之助

穢土浄土煩悩つくして菊の枯れ/岡部久美子

穢土ならず女人うるわしく五月の肌/浅原六朗

花散るや身ぬちに小さき穢土浄土/つじ加代子

河骨や池をはさみて穢土浄土/加古宗也「八ッ面山」

穢土と呼ぶこの世の冬ぞ仰ぐとき無数の雪片天より下る/大下一真