束子に関連した俳句の例をまとめました。
束子を含む俳句例
万屋に秋は来にけり棒束子/川崎展宏
井戸蓋を束子で洗ふ七日盆/山崎羅春
地蔵盆すぎし亀の子束子かな/渡辺昭
新しきスポンジ束子水温む/夏目千佳
束子より初商のしづくかな/奥坂まや
洗ひ場に束子が一つ冬に入る/大串章
くじ引いて束子を貰ふ乃木祭/土井信旺
九鬼の墓亀の子束子にて洗ふ/塚田正子
天高し亀の子束子あおむけに/寺田良治
掃苔の束子が痩せて父のこゑ/鈴木鷹夫
束子の水きつぱりと切り桜どき/井上雪
束子の水切つて切つて年終る/菖蒲あや
水に浮く終戦の日の草束子/大木あまり
紐つけて遊ばす束子春の水/磯貝碧蹄館
羽抜鶏吊せば束子まはりけり/長谷川双
夏に入るや亀の子束子三つほど/西野文代
夏の果束子ひとつが売れにけり/宮田正和
背ナの肉さむし亀の子束子かな/宮坂静生
除夜の厨常の日のごと束子置く/中嶋秀子
夏来る砥石のそばに束子ありて/加倉井秋を
俳句例:21句目～
春の蚊のゐる手さぐりに吊り束子/石川桂郎
束子の水切つてそろそろ除夜の鐘/鈴木鷹夫
束子購ひらふそくを購ひ年つまる/菖蒲あや
