「なまはげ」を使用した俳句についてまとめてみました。
季語「なまはげ」について
【表記】なまはげ
【読み方】なまはげ
【ローマ字読み】namahage
子季語・関連季語・傍題・類語など
・生身剥（なまみはぎ：namamihagi）
・なごめ剥（なごめはぎ：nagomehagi）
・なもみたくり（なもみたくり：namomitakuri）
・ひがたたくり（ひがたたくり：higatatakuri）
・ななみたくり（ななみたくり：nanamitakuri）
・あまみ剥（あまみはぎ：amamihagi）
・なもみ剥（なもみはぎ：namomihagi）
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季節による分類
・「な」で始まる新年の季語
・「新年の行事」を表す季語
・「新年」に分類される季語
月ごとの分類
なまはげを含む俳句例
なまはげの面の中より優男/鍋谷福枝
なまはげの松明雪に挿し憩ふ/桑田青虎
なまはげの解せぬ口上秋田弁/杉山青風
なまはげが立去り蓑の零れ屑/高澤良一
なまはげの胸ぬらしけり雪と酒/竹田晶洞
なまはげの足踏み鳴らす屋台骨/高澤良一
なまはげと旅の記念の写真とる/安斉君子
なまはげの躍り狂ひし座敷掃く/西沢信生
なまはげに酒のこぼるる大座敷/大洲みき
眉緊めて尿に立つ子よ生身剥/宮野斗已造
なまはげの鬼の口より酒の息/本谷久邇彦
藁沓を脱ぎなまはげは酒ねだる/佐川広治
雪空をなまはげの闇おりてくる/平井照敏
なまはげに襲はる森の一軒家/松崎鉄之介
なまはげの一歩一歩に怒濤音/荻原都美子
なまはげのくる夜家中明るうし/高澤良一
なまはげの眼鼻より洩れ息白し/藤原星人
なまはげの素足につけし藁脚絆/安川掴雲
お祓ひの済みてなまはげ放たれし/高澤良一
なまはげの赤子の尻を撫でにけり/石島/岳
俳句例:21句目～
なまはげの汗だく学生アルバイト/高澤良一
なまはげの脱ぎし草履を揃へをり/伊藤絹子
なまはげの酔ひて本名呼ばれけり/児玉小秋
なまはげの子の泣声にたぢろぎし/竹中弘明
なまはげに父の円座を踏まれけり/小原啄葉
なまはげの蓑より祈願の藁をぬく/川井玉枝
なまはげを襖のかげで見る子かな/中村苑子
東京からなまはげになる子が帰る/三浦てる
なまはげの逸りてあげし灰かぐら/宮下翠舟
なまはげのひとり畦みち帰りけり/小原啄葉
なまはげのひらたき蹠が踏み鳴らす/今田拓
海鳴りの闇へなまはげ吠えにけり/佐藤清香
真夜の雪なまはげ道も消えゐたり/皆川白陀
なまはげの訪ふさきざきの杉と月/宮津昭彦
海吠えを真似てなまはげ来りけり/木内彰志
なまぬるき夜風なまはげ去りしあと/大畑善昭
なまはげにおびえ上手な子もありし/池田/崇
なまはげにむんずと肩を掴まれし/安達実生子
なまはげに声かけられてゐたりけり/黒坂光博
なまはげに持ち込まれたる土間の雪/川瀬一貫
俳句例:41句目～
なまはげにしやつくり止みし童かな/古川芋蔓
なまはげのもぞと酒盃に手を出しぬ/高澤良一
なまはげの出る夜を雪の降りしぶる/高澤良一
なまはげの去るを呑み込むうるし闇/高澤良一
なまはげの聞きしに勝るおらびごゑ/高澤良一
男鹿なまはげ踏絵に勝る足跡なし/相原左義長
なまはげの喚びに榾火くづるるよ/遠藤みや子
なまはげのずいと茶の間に踏み込みて/高澤良一
なまはげのずぶ濡れ蓑を身ぶるひて/安藤五百枝
なまはげの役に侍す犬身じろがず/久保田月鈴子
なまはげのどかと去りたる囲炉裡かな/磯貝碧蹄館
