季語/硯洗(すずりあらい)を使った俳句

「硯洗」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「硯洗」について

【表記】硯洗

【読み方】すずりあらい

【ローマ字読み】suzuriarai

子季語・関連季語・傍題・類語など

・硯洗う(すずりあらう:suzuriarau)

・机洗う(つくえあらう:tsukuearau)

季節による分類

・「す」で始まる秋の季語

・「秋の行事」を表す季語

・「初秋」に分類される季語

月ごとの分類

8月の季語

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硯洗を含む俳句例

おもへたゞ硯洗ひの後の恥/園女

物好や硯洗ふて鮓の圧/尾崎紅葉

手を洗ひ耳洗ひ硯洗ひけり/柏禎

年々や硯を洗ふ墨の滓/佐藤紅緑

月詠みし重硯を洗ひをり/上村占

志存して洗ふ硯かな/池上浩山人

硯洗ふ良寛自得自在たり/田中水桜

髪梳いて硯を洗ふ歌娘/鈴鹿野風呂

生涯の一つ硯を洗ひけり/綾部仁喜

洗硯す晩年はかく寂びたらむ/林翔

高階に硯を洗う鈴の空/鈴木六林男

ゆく年の硯を洗ふ厨かな/三好達治

洗ひたる硯のせ行く掌/赤星水竹居

撫でたくて小春の硯洗ふなり/林翔

窪みたる硯の月日洗ひけり/森緑葉

硯面の歳月の疵洗ひけり/藤井凌雪

徐霞客の暴に洗ひし硯かな/尾崎紅葉

うき草に硯洗へり鵜匠の子/飯田蛇笏

御秘蔵の硯を洗ふ小姓かな/鈴木苔花

生涯の硯とおもひかつ洗ふ/竹本白飛

俳句例:21句目~

すり癖の残る硯を洗ひけり/福田寿子

疵数多の無銘硯も洗ひけり/岩本光曜

眉の辺に宵ある硯洗ひけり/岡井省二

硯洗ひ半日の閑あまりあり/横井迦南

何は置き硯を洗ひ清めんと/高木晴子

少しづつ山遠ざかり硯洗ふ/折井紀衣

高僧のかたみの硯洗ひけり/星野立子

摺り減りし硯洗へり業のごと/絵馬寿

洗ひたる硯に水の澄んでをり/上野泰

洗ひたる硯を磨れば墨の虹/三星山彦

塾閉ぢし妻の洗へる硯かな/綾部仁喜

大望を捨てんと硯洗ひけり/村松紅花

天に河地に川硯洗ひけり/飯沼三千古

洗ひもせで帳場硯や二十年/升本翠華

子の名前薄れし硯洗ひけり/下間ノリ

洗硯の後棒硯の事あらむ/相生垣瓜人

濤音の天より硯洗ひけり/菅原多つを

父と子に一つの硯洗ひけり/細川加賀

山水の迅きに洗ふ硯かな/大橋越央子

巌に灯して硯洗ふや女の童/会津八一

俳句例:41句目~

いにしへの硯洗ふや月さしぬ/加藤楸邨

硯洗ふ手もと小暗く噴井かな/石川桂郎

すり減りし父の遺愛の硯洗ふ/武田光子

ひとり洗ふ硯の上の咀華忌かな/齋藤玄

今年またひとつの硯洗ひをり/石川桂郎

硯洗ふ献句短冊着きたれば/殿村菟絲子

硯洗ひ野分の端に波郷病む/秋元不死男

句に生きて慾なき硯洗ひけり/田口雲雀

名を書くと硯洗ひし誕生日/八木三日女

硯洗ふ雲ながれてはとどまらず/岬雪夫

文弱のいのちの硯洗ひけり/上田五千石

家ひそかなるや硯を洗ひをり/石田波郷

筆硯を洗ふ朝涼おのづから/長谷川素逝

興福寺の筆あり硯洗ひけり/鈴木しげを

袖濡れて硯洗へり大三十日/水原秋櫻子

親と子のごとき硯を洗ひけり/八染藍子

愛用の名も無き硯洗ひけり/冨田みのる

我の手に帰したる硯洗ひけり/大石暁座

我永久に遺す硯を洗ひけり/深川正一郎

濁り川硯洗ひしのちに見る/百合山羽公

俳句例:61句目~

洗ひたる硯匂ふに任せけり/相生垣瓜人

深き秋もの言はぬ師に硯洗ふ/小池文子

洗ひたる硯の海といふところ/杉浦東雲

洗ひたる硯にほそき筆二本/高橋淡路女

洗ひあげて端渓と知る硯かな/柴原碧水

洗ひたる硯に侍る思ひあり/篠塚しげる

洗硯の一戸球磨川べりにあり/神尾季羊

手で洗ふ硯の裏や柚子の花/藤田あけ烏

硯二つ重ね沈めて洗ひけり/池上浩山人

硯洗うや虹濃き水の豊かなる/飯田蛇笏

洗硯の雲にかがやき戻りたり/矢野典子

硯洗ひ肉声もたぬ父の文字/水鳥ますみ

洗はるる大硯石にかへらんと/皆吉爽雨

硯洗ふは心を洗ふにもまさり/原コウ子

硯洗ふや落ち来る水の高きより/原月舟

硯洗ふや虹濃き水の豊かなる/飯田蛇笏

硯洗ふリラの花ある小さき闇/桜井博道

硯洗ふ天山山脈見ゆるまで/九鬼あきゑ

硯洗ふ妻居ぬ水をひびかせて/石田波郷

さざなみや硯洗ひし手をあらひ/長谷川双

俳句例:81句目~

午後の日の早くもかげり洗硯す/西村止子

君が名や硯に書いては洗ひ消す/夏目漱石

夫亡くて子ありて洗ふ硯かな/鈴木真砂女

十年の硯洗ふこともなかりけり/正岡子規

恍として洗はるるなる硯かな/相生垣瓜人

悪筆の硯洗ふはかなしきこと/後藤比奈夫

炉の名残墨交る朱硯洗ひけり/柴田紫陽花

洗ひたる硯に暫し待しにけり/相生垣瓜人

梅雨ぐもり写経の硯洗ひけり/高橋淡路女

硯洗ひ干す亭二三歩の斜面かな/飯田蛇笏

硯洗ふ墨あをあをと流れけり/橋本多佳子

旅の吾に妻や硯を洗ひをらむ/星野麦丘人

硯洗ふやりんりんと鳴る山水に/新田/豊

硯洗ふ蔵王真水をあふれしめ/小枝秀穂女

今年より吾子の硯のありて洗ふ/能村登四郎

家学われに絶ゆる硯を洗ひけり/池上浩山人

硯洗へば梶ながるるやさやさやと/飯田蛇笏

誰が持ちし硯ぞ今日をわが洗ふ/水原秋櫻子

秋の季語
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