季語/朱欒(ざぼん)を使った俳句

「朱欒」を使用した俳句についてまとめてみました。

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季語「朱欒」について

【表記】朱欒

【読み方】ざぼん

【ローマ字読み】zabon

子季語・関連季語・傍題・類語など

・うちむらさき(うちむらさき:uchimurasaki)

・文旦(ぶんたん:buntan)

・ぼんたん(ぼんたん:bontan)

・ざんぼあ(ざんぼあ:zamboa)

・ざんぼ(ざんぼ:zambo)

季節による分類

・「さ」で始まる冬の季語

・「冬の植物」を表す季語

・「三冬」に分類される季語

月ごとの分類

11月の季語

12月の季語

1月の季語

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朱欒を含む俳句例

湾口に蝶の点滴ザボン売/原裕

橙朱欒鏡のなかの橙朱欒/小澤實

空港に朱欒輝き雨上る/高橋悦男

天草の海は平に花朱欒/有馬朗人

朱欒かげ老母の古き物語/石田波郷

年移る闇に大きな朱欒垂れ/森重昭

ザボン売十字虜囚の影を曳き/原裕

海風の日覆あほつ朱欒売/小林康治

朱欒叩けば春潮の音すなり/飯田龍太

絣織る音や遠くに朱欒熟れ/堤多香子

畳畳と照る白壁や朱欒割く/小池文子

男神祀る朱欒の実なりけり/小山森生

甲板へ朱欒投げやる別れかな/太田嗟

花朱欒島の空港つばらかに/西田キヨ

分旦の天然のいろ出し渋る/高澤良一

南国の五月はたのし花朱欒/杉田久女

海の藍ざぼんの緑赤とんぼ/三好達治

船長が船を降りゆく花朱欒/鈴木太郎

朱欒散り鉄砲丁水奔りけり/堀口星眠

老い深き南の国の朱欒売り/木塚真人

俳句例:21句目~

花朱欒香ふかぎりの朧なる/千代田葛彦

蚕ごもりや明方近く雨ざァと/田村了咲

大朱欒落ちて不知火海見ゆる/宮部鱒太

故弓かなし朱欒の花に日させば/荻真澄

教会の朱欒ちかづく石蕗の花/和知喜八

日輪も朱欒も黄なる国に来し/橋本鶏二

昼の月かゝりて朱欒老木かな/河野静雲

ふるさとは朱欒の市の頃なれや/上村占

ふるさとも南の方の朱欒かな/中村汀女

望郷の夫や朱欒の朱は曉け色/中村明子

朱欒みのる梢にひけり海の蒼/宿南かよ

元日の朱欒を剥けば日が眩し/永井龍男

大朱欒もぎ空間の生れけり/合田丁字路

朱欒一顆剥くほどの航島原へ/北澤瑞史

朱欒割りサド侯爵の忌を修す/有馬朗人

朱欒咲く樹下に海あり有馬領/高橋北斗

噴煙や地に熟れ朱欒青朱欒/山田みづえ

朱欒熟れ産み月という瞳の力/川田蓉子

城跡の朱欒をんなを嫌ひけり/長谷川双

朱欒黄に南蛮渡来図寺に古る/大橋敦子

俳句例:41句目~

泊船の水夫提げゆく朱欒かな/皆川盤水

爪を立てためらふ朱欒久女の忌/朔多恭

磊塊と朱欒盛られて籠歪む/松本たかし

ボタ山に人声絶えて朱欒熟る/天童さつき

ざぼんの厚き白き皮剥ぐ人の妻/右城暮石

幸せに浸るいで湯や花朱欒/中野/喜久枝

町なかを真清水走り朱欒の実/木村里風子

その奥に朱聯透け見ゆ朱欒園/千代田葛彦

朱欒掌に重し伴天連の海眩し/成瀬桜桃子

ふりそゝぐ日に戯れて朱欒もぐ/石田波郷

朱欒がるいるい颱風来つゝあり/横山白虹

大朱欒ふりわけかつぎ十夜婆々/河野静雲

べつとりと昏るる内海ザボン咲く/山下淳

花ざぼん匂ふ夜風を窓に入れ/田代八重子

花朱欒こぼれ咲く戸にすむ楽し/杉田久女

地球儀の海凝視めつつ朱欒剥く/原子公平

夜々かえり朝来る人の木の朱欒/和知喜八

夢に朱欒を抱き重りしが創痛す/藤田湘子

折れ曲るオランダ塀の朱欒かな/森永杉洞

朱欒採る一枝ごとにはねあがり/近澤杉車

俳句例:61句目~

朱欒剥く夢の朱欒もひとつ剥く/市川千晶

大朱欒据ゑてその木の苗を売る/林三枝子

見舞籠ざぼん其他のざぼんの香/石塚友二

遊ぶ如ざぼん机上に春立てり/殿村菟絲子

朱欒熟れ満月のごとぶらさがる/成瀬元一

朱欒咲く五月となれば日の光り/杉田久女

重なりて一つは日影ザボンの実/香下寿外

われが来し南の國のザボンかな/高濱虚子

子を連れて大きザボンと爆心地/和知喜八

朱欒咲く築地の内も坂ならむ/殿村菟絲子

朱欒の花生涯のよき旅に知る/殿村莵絲子

朱欒の樹僧の仰いで居たりけり/河野静雲

濤ひゞく朱欒の下に母は肥えぬ/藤田湘子

殉教の丘より下るザボン売り/梶山千鶴子

朱欒に刃絶壁のギリシャがみえる/澁谷道

ざぼんもぐ足ふんばりし庇かな/宮本都史郎

ざぼん売り居留地跡を守るなり/後藤比奈夫

ちぎりたる日附書きある大朱欒/田代杉雨堂

まぐはひは神ぞよろこぶ朱欒かな/岡井省二

危篤なる伯母に朱欒はあだに大き/森川暁水

俳句例:81句目~

味方となせる朱欒一箇を枕上ミ/沼尻巳津子

母へ買ふザボン月よりやゝ小さし/新田祐久

大き朱欒危篤の伯母に見するのみ/森川暁水

もぎたての朱欒の匂ひ日の匂ひ/田代八重子

冬来ると汲水場にかざす朱欒かな/西本一都

妻に朱欒焼酎をそのあとから出す/石川桂郎

羨まるる身とは思はず朱欒むく/石田あき子

朱欒苦く甘し春夜の貴人たり/長谷川かな女

朱欒割くや歓喜のごとき色と香と/石田波郷

朱欒剥くおのれひとりの灯下かな/浜田坡牛

朱欒抱きいつから老といふものか/古舘曹人

朱欒ただ残り一人の伯母も逝きぬ/森川暁水

雪の夜の指をあふるる朱欒の香/渡辺千枝子

風かをり朱欒咲く戸を訪ふは誰そ/杉田久女

春の夜のこの古机に匂ふ朱欒/長谷川かな女

ザボンより大きな梨をもらひけり/子規句集

ザボン吸いまっかな丘に登って睡る/三谷昭

朱欒など手品のごとく出しけり/佐怒賀正美

ザボン熟れ入日は海を染むるなり/影島智子

塗り盆のザボンひとつに曇りけり/山尾玉藻

冬の季語
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