季語/朱欒(ざぼん)を使った俳句

俳句例:101句目~

暫くはその香に酔ひて朱欒剥く/古賀まり子

嘉きことを与へむ朱欒剥きにけり/山田みづえ

朱欒照るみち来れば詩碑の字の青さ/下村槐太

胎たかし朱欒の二顆に手をふさぎ/中戸川朝人

ウイスキーをザボンに濺ぎ雪見の座/松瀬青々

朱欒照る日のあかるさに干蒲団/五十崎古郷句集

日ざ中の虫声はかなく船をあがりて温泉に来/大橋裸木

病む子の寝顔と大きなザボンとのそこに座る/大橋裸木